余命4ヶ月のダビデ ― 2008年10月30日 22:54
ページをめくると、小さくていとおしい命の記録が、愛情あふれるテキストと美しい写真でつづられています(オールカラーです!)。重い内容なのに、明るい透明感が漂う詩文集のような構成。キュートなダビデの姿(フォトジェニックな猫さんです)を眺めていると、こちらが癒されるような気がします。
でも、生き物と暮らすということは、楽しいことばかりじゃない。可愛いあの子たちは人間よりずっと寿命が短く、はかない存在だから。一度、家族に迎えたら、最期まで看取る覚悟と責任が必要——そのことも静かに、しかし、はっきりと伝わってきます。人間の闘病記はたくさんあるけれども、猫の記録は珍しいのではないかしら。
クリエイター同士なのに(装丁やロゴタイプ制作etc.で活躍中のダンナ様は、写真・デザイン担当)、これが初の夫婦合作だとか。あちこちにセンスとこだわりが光る仕上がりはさすがです。泣けてくるけど、読後感は決して暗くありません。猫好きな方はもちろん、コンパニオンアニマルと暮らす方は、ぜひ手にとってみてくださいね。
☆蔵davi(本の内容がわかるPRサイトです)
http://davide.web.fc2.com/index.html
☆余命4ケ月のダビデ(的場千賀子=文 辻聡=写真 ミヤオビパブリッシング)
http://www.amazon.co.jp/dp/4863500068/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1224818879&sr=8-1
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