万葉集と大仏と前田利長2008年09月19日 21:33

富山県高岡市
富山県高岡市・・・といっても、マイナーなので、なにもイメージが湧かない方がほとんどだと思います(>_<) 我が故郷について、ちょっとご紹介させてください。

高岡市は、富山市と金沢市(石川県)の間に位置し、日本海にも面する富山県第2の都市。1609年、加賀百万石の祖、前田利家の息子・利長が隠居所として建てた高岡城の城下町として出発しました。利長の墓所が市内にあり、菩提寺の瑞龍寺は国宝に指定されています。

高岡城は大阪夏の陣の後、残念ながら廃城になりましたが、広大な敷地を囲むお濠と石垣は今に伝えられ、動物園や博物館が点在する緑豊かな公園(古城公園と言います)になりました。

その後、商工業の町に転換して、来年「開町400年」を迎えるそうです(今回、初めて知りました)。なお、昔から銅器の生産がさかんで、お寺の梵鐘や仏具などは全国トップレベルのシェアを誇ります。その技術を駆使した高岡大仏は、奈良・鎌倉に次ぐ日本三大仏の1つです・・・知名度がガクンと落ちますけど(^_^;) 

また、古くは奈良時代に、越中の国府が置かれていた場所でもあり、万葉集の編者・大伴家持が国司として赴任。在任中に詠んだ歌が万葉集にたくさん収録されています。

それにちなみ、20年ほど前から「万葉の里」としても売り出し中(?)で、毎年秋には万葉集全20巻を3日間夜通しで朗唱するというイベントを開催しています。立ち会ったことはありませんが、古城公園のお濠に面した舞台にかがり火が焚かれ、幻想的かつ優雅な催しです。

あとは、漫画家の藤子・F・不二雄氏の出身地なので、「ドラえもん」が公立図書館で全巻読める・・・とか、なぜかコロッケの消費量が全国一だとかで、コロッケの町として時々、取り上げられたりしています。

他には、「ジャポニカ学習帳」で知られるショウワノートの本社があるとか、読売新聞の創業者である正力松太郎氏(母の母校の卒業生)や百貨店の丸井創業者の青井忠治氏(伯父の母校の卒業生)ゆかりの地でもあり、地味なセールスポイントはたくさんあるのでした。

こぢんまりしていますが、城下町のたたずまいと古い商家の家並みが点在して、散策にはいいところです。おいしいお米とお水、日本海のキトキト(新鮮という意味)のお魚も食べられますよ。北陸にいらっしゃる機会があれば、ゼヒゼヒお立ち寄りください。

☆高岡市観光協会
http://www.takaoka.or.jp/index.html

☆開町400年記念事業公式ホームページ
http://www.takaoka400th.com/index.php
「利長くん」というマスコットがビミョーですが、「せんとくん」のように物議をかもしてはいないようです(^_^;)