3月になりました。まだまだ寒いけれど、少しずつ春の気配を感じます。
高尚と思われがちな哲学の思想で人生につきまとうさまざまな問題に答えるという内容で、失業、貧困、別離、不倫、孤独、離婚などの“大人の悩み”にソクラテス、ニーチェ、サルトル、カント、ハイデガーetc.20人の哲学者が答えます。
著者の小川先生は、京大法学部卒業後、商社→フリーター→市役所職員という異色の経歴をお持ちの哲学者。商店街で哲学カフェを主宰されるなど、“市民のための哲学”を実践していらっしゃる方です。一話完結の悩み相談形式という読みやすい構成ですので、気軽な哲学入門書として手にとっていただければ幸いです。
なお、現在発売中の「FRIDAY」(20011年3/11号)にも“痛快!小川仁志の「哲学の時間」”と題し、3ページにわたって、沢尻エリカの離婚騒動や大相撲の八百長問題について語っておられます。イケメン哲学者としてもゼヒご注目くださいませ!
本体:720円(税別)
発売:2011年2月
内容:誰もが一度は「人生をやり直したい」と思うもの。愛する人を失った時、友人に裏切られた時、不遇な時、孤独な時・・・そんな大人の悩みに、歴史上の哲学者20人が彼らの思想を駆使しつつ相談に応じていく。人生の壁を乗り越え、力強く生きていくためのヒントがここにある!
[目 次]
●第1章 人間関係の悩み
ソクラテスに聞く―不仲〜夫婦仲が悪い時
アリストテレスに聞く―不信〜信じていた友人に裏切られた時
デカルトに聞く―不和〜家族から理解されない時
レヴィナスに聞く―孤独〜わかちあう人がいない時
●第2章 仕事の悩み
カントに聞く―失敗〜不手際や失策をおかした時
ヘーゲルに聞く―不振〜成果があげられず、不遇な時
ウィトゲンシュタインに聞く―違和感〜上司や職場に溶け込めない時
アーレントに聞く―挫折〜仕事があわないと感じた時
●第3章 社会への不満
マルクスに聞く―貧乏〜お金が十分に得られない時
サルトルに聞く―不自由〜しがらみや制度がわずらわしい時
フーコーに聞く―権力〜政府や社会のしくみに怒りを感じる時
ロールズに聞く―不安〜老後が心配になった時
●第4章 迷いと不安
プラトンに聞く―不倫〜泥沼な関係に陥った時
キルケゴールに聞く―離婚〜パートナーと別れた時
ニーチェに聞く―虚無〜人生の目的を見つけられない時
デリダに聞く―転職〜進路変更を考えた時
●第5章 生きる困難
アランに聞く―別離〜愛する人を喪った時
ヤスパースに聞く―失業〜倒産やリストラに遭遇した時
メルロ=ポンティに聞く―病気〜心や身体が不調な時
ハイデガーに聞く―介護〜親を看取り、死と向き合う時
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