人生をやり直すための哲学2011年03月01日 17:07


人生をやり直すための哲学

3月になりました。まだまだ寒いけれど、少しずつ春の気配を感じます。
さて先月、編集&構成を担当させていただきました「人生をやり直すための哲学」(PHP新書)が発売されたのでご紹介します。

高尚と思われがちな哲学の思想で人生につきまとうさまざまな問題に答えるという内容で、失業、貧困、別離、不倫、孤独、離婚などの“大人の悩み”にソクラテス、ニーチェ、サルトル、カント、ハイデガーetc.20人の哲学者が答えます。

著者の小川先生は、京大法学部卒業後、商社→フリーター→市役所職員という異色の経歴をお持ちの哲学者。商店街で哲学カフェを主宰されるなど、“市民のための哲学”を実践していらっしゃる方です。一話完結の悩み相談形式という読みやすい構成ですので、気軽な哲学入門書として手にとっていただければ幸いです。

なお、現在発売中の「FRIDAY」(20011年3/11号)にも“痛快!小川仁志の「哲学の時間」”と題し、3ページにわたって、沢尻エリカの離婚騒動や大相撲の八百長問題について語っておられます。イケメン哲学者としてもゼヒご注目くださいませ!

発行:PHP研究所(PHP新書) 
オンライン書店:アマゾン楽天ブックス
本体:720円(税別)
発売:2011年2月
内容:誰もが一度は「人生をやり直したい」と思うもの。愛する人を失った時、友人に裏切られた時、不遇な時、孤独な時・・・そんな大人の悩みに、歴史上の哲学者20人が彼らの思想を駆使しつつ相談に応じていく。人生の壁を乗り越え、力強く生きていくためのヒントがここにある!

[目 次]
●第1章 人間関係の悩み
  ソクラテスに聞く―不仲〜夫婦仲が悪い時
  アリストテレスに聞く―不信〜信じていた友人に裏切られた時
  デカルトに聞く―不和〜家族から理解されない時
  レヴィナスに聞く―孤独〜わかちあう人がいない時
●第2章 仕事の悩み
  カントに聞く―失敗〜不手際や失策をおかした時
  ヘーゲルに聞く―不振〜成果があげられず、不遇な時
  ウィトゲンシュタインに聞く―違和感〜上司や職場に溶け込めない時
  アーレントに聞く―挫折〜仕事があわないと感じた時
●第3章 社会への不満
  マルクスに聞く―貧乏〜お金が十分に得られない時
  サルトルに聞く―不自由〜しがらみや制度がわずらわしい時
  フーコーに聞く―権力〜政府や社会のしくみに怒りを感じる時
  ロールズに聞く―不安〜老後が心配になった時
●第4章 迷いと不安
  プラトンに聞く―不倫〜泥沼な関係に陥った時
  キルケゴールに聞く―離婚〜パートナーと別れた時
  ニーチェに聞く―虚無〜人生の目的を見つけられない時
  デリダに聞く―転職〜進路変更を考えた時
●第5章 生きる困難
  アランに聞く―別離〜愛する人を喪った時
  ヤスパースに聞く―失業〜倒産やリストラに遭遇した時
  メルロ=ポンティに聞く―病気〜心や身体が不調な時
  ハイデガーに聞く―介護〜親を看取り、死と向き合う時

“三鷹の森アニメフェスタ2011”特別上映&講演会2011年03月07日 09:15


三鷹の森アニメフェスタ2011

タチブログのほうで前々からご紹介してきた
アニメーション映画「イリュージョニスト」を週末に見てきました\(^o^)/
“三鷹の森アニメフェスタ2011”のプログラムの一貫として
特別上映会があったのです。

ああ、なんて美しい映像だったことでしょう!
ジャック・タチ脚本×シルヴァン・ショメ監督による
素晴らしいコラボレーション作品です。

哀愁をたたえながらもハートフルなストーリーもよかったのですが、
タチファンにとってはあちこちのシーンに、
モチーフがちりばめられていて感動してしまいます。
ショメ監督が最大限にタチの世界を再現し、
オマージュを捧げた力作ですね。
献辞を見た時に泣きそうになってしまいました。

アニメーションで、ここまでユロ氏(というよりタチ自身)の動き
を再現したことも驚きですが、
ジャック・タチの作品に流れるテイストを見事に取り入れながら、
ショメ監督自身のオリジナリティも存分に発揮。
彼に脚本を託した、タチの娘ソフィーさん(故人)はまさに慧眼でしたね。

上映のあとは、加藤久仁生さんの講演会があり、
アニメーション作家ならではのお話をたっぷり聞くことができました。
しかも「つみきのいえ」が特別上映されるという“サプライズ企画”まで。
一昨年、写真美術館での特集上映を見てはいたのですが、
35mmフィルムでの上映は滅多にないそうで、
その意味でも贅沢なひとときでした。

3月26日からいよいよ劇場公開されますが、
映画館のスクリーンでも絶対見たい!
見るたびに新しい発見と感動がある作品なのは間違いなしです(^_^)

震災お見舞い申し上げます2011年03月25日 17:06

3月11日の東日本大震災から2週間が経ちました。
今も続く深刻な状況、被害の大きさには言葉もありません・・・
被災されたみなさま、心からお見舞い申し上げます。
亡くなられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。

地震と津波だけでも千年に一度と言われるほどの規模。
押し寄せる情報と映像に圧倒され、呆然とするばかり・・・・・
次第に明らかになる残酷で巨大な爪痕に打ちのめされました。
無力感と何もできない罪悪感に襲われ、今思えば軽いPTSDだったかもしれません。

直接の知人で、大きな被害にあった人はいませんが、
2人ぐらいたどると簡単に「被災者」や「関係者」に行き当たります。
避難所で亡くなった家族の遺体を引き取りに行かれた方、
ご両親やご親戚、ご友人が避難中の方、
原発事故の処理に志願された方、東京電力の社員・・・・・

日本人全体で分かち合い、乗り切っていかなくてはならないですよね。
今は物資の不足と物流の確保が最優先ですが、
復興には長い長い年月と莫大な資金が必要だと思います。

すでに日本赤十字社中央共同募金会NHKをはじめ、各テレビ局で
募金が呼びかけられ、多額の義援金が集まっています。
草の根レベルの募金活動も活発ですね。

でも、せっかく募金するなら、
ふるさとやゆかりの地に対する生活支援や復興に役立ててほしいと
考える方も多いのではないでしょうか。

我が家はダンナが福島市出身なものですから、
地震発生直後から他人事とは思えず、福島県に寄付することに決めました。
今も史上最高頻度で「福島」を連呼され、
こんなことで有名になるとは、と憤りながらも泣いております・・・・・

大変恐縮ですが、被害の大きい太平洋側4県の募金先にリンクしておきます。
よろしければアクセスしてみてくださいませ。

●茨城県→コチラ
●福島県→コチラ
●宮城県→コチラ
●岩手県→コチラ

それぞれの立ち位置で、できることから1つずつ。
前向きな気持ちを忘れず、がんばっていきましょう!
被災地の方々に1日も早く穏やかな日々が戻ってくることを祈ります。

被災地の子どもたちに絵本を送ろう!2011年03月29日 10:28


被災地の子どもたちに絵本を

友人のイラストレーター、まゆみんさん
被災地の子どもたちに絵本を送る活動に協力しています。
 ↓
☆今ささやかにできること(彼女のブログ記事です)

寄付先の候補はいくつかあったのですが、
タイムリーなことに日本ユニセフ協会
「“ちっちゃな図書館”プロジェクト」を始めました。
今までに集まった絵本はこちらに寄贈するそうです。

ちっちゃな図書館
1人1人の“なにかしたい”気持ちの受け皿になることって大事だと思います。
彼女の行動力とネットワークに感謝!
おうちで眠っている絵本があればゼヒご協力くださいませ。

追記
ユニセフのホームページによれば、絵本はたくさん集まっていて
「紙芝居」「小学校高学年/中学生向け児童書」不足とのこと。
情報が随時更新されていますので、チェックしていただければ幸いです。(2011.3.30)