夏の京都旅行1〜はしたて2009年09月25日 18:21

はしたて@京都
夏休みは両親を連れて京都へ。下記の前振りからずいぶん間があいて、かなり時期はずれになってしまいましたm(_._)m

☆京都市営地下鉄のマスコット?(本ブログの過去記事です)
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2009/08/04/4479011

初日は、昨年開業したばかりのスバコ・ジェイアール京都伊勢丹の中にある「はしたて」でランチ。ここは大徳寺にある紫野和久傳が経営するお店。料亭の味が気軽に食べられるということで、一度行って見たかったのです。昼は予約できず、混むらしいのですが、開店少し前に到着。おトクな限定ランチが余裕でオーダーできました(^_^)

メニューは「鱧と冬瓜の梅飯蒸し/鱧スープと葱煮麺(にゅうめん)/賀茂茄子の冷やし煮/インゲンの和え物」で、夏の京都らしい食材づくし♪ どれも丁寧につくられたヘルシーかつ上品なお味でした。一見、ボリュームが少なそうに見えますが、最後に名物のれんこん餅をいただいたら、かなりお腹が一杯になりました。

はしたてのコンセプトは「丼とお鍋のお店」で、お持ち帰りメニューも充実しています。予約してお土産に買って帰った鯖ずしがまた美味しかった! 新幹線への動線も無駄がなく、駅ビル内のお店って旅行者にはありがたいですね(^_^)

写真左上:7月の限定ランチ。賀茂茄子とにゅうめんが特にGOODでした。
写真右上:れんこんに和三盆を練り上げたお餅に、黒豆のきなこがたっぷり。わらび餅とはまた違った食感が独特。
写真下:モダンで清潔感のある店内。カジュアルな雰囲気だけど、落ち着けます。

☆お丼とお鍋のお店「はしたて」(スバコ・ジェイアール京都伊勢丹3F)
http://www.wakuden.jp/news/hashitate.html
丼仕立てのちょっとリッチなお弁当を買って車内で食べるのもいいかもと思いました。お鍋は残念ながら夜だけなんですって。

磯ちどり、磯すずめ2009年08月27日 18:27

磯ちどり
8月に帰省したのは久々だったので、夏限定の和菓子「磯ちどり」を買って帰りました。本物のはまぐりの殻に、寒天とお砂糖を煮詰めた錦玉(きんぎょく)を流し込み、アクセントに2粒の小豆を入れたもの。なかなか風流でしょ? 別のお店の「磯すずめ」も同様のお菓子で、高岡名物です。

竹カゴやすだれ箱に入ったものもあり、お土産にすると珍しがられます。外側からはお菓子に見えないので、意外性もあるんでしょうね。冷たくひやして、片方の貝ですくって食べるのが正しい(?)賞味方法です。

富山には蜃気楼で有名な魚津(うおづ・女優の室井滋の出身地)という港町があります。蜃気楼の「蜃」は大きいはまぐりの意。昔は大はまぐりの吐く気によって蜃気楼が出現すると考えられていて、それにちなむとか(説明書きより。今回、初めて知りました(^_^;) 

1つ1つ手作業で、手間がかかると思われますが、100年以上、続いているらしいです。貝に詰めれば日持ちもする。昔の人の知恵ですね。京都には琥珀羹を詰めたお菓子があるそうなので、上方の流れを汲んでいるんじゃないかな。加賀藩の町なので、食文化は意外と関西風だったりします。

☆磯すずめ/不破福寿堂(ふわふくじゅどう)
http://www.kanokomochi.co.jp/event/index.html
☆磯ちどり/志乃原(しのはら)
http://www.takaoka-town.com/review/ta013299
どちらも老舗の和菓子店です。志乃原は会社サイトがないのが残念・・・・・

兼続列車、高岡開町祭りと日本海2009年08月25日 18:56

兼続列車etc.
このあいだの土日は、昨年亡くなった伯父の一周忌で田舎(富山県高岡市)へ。もう1年になるんですよね。時の経つのが年々早くなるような気がします・・・(>_<) 

上越新幹線から在来線に乗り換えるため、越後湯沢で降りると0番ホームには妻夫木クンのりりしい姿が。NHK大河ドラマ「天地人」にちなんだラッピングトレインが待っていました。さすが地元。力が入っています(^_^) 

高岡駅では去年から宣伝していた「開町まつり」のキャラクター、利長くんがあちこちでお出迎え。わがふるさと高岡は、前田利家の息子、利長が開町してから400年を迎えます(といっても知らない方がほとんどなので、よろしければ以下の過去記事をどうぞ)。

☆万葉集と大仏と前田利長
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2008/09/19/3774791

来月のおまつりでは、利長に俳優の勝野洋、織田信長の娘である妻の永姫に浅野ゆう子という意外に豪華なキャストで「前田利長公大行進」という祝賀パレードが行われるとか。2500人の大名行列、ちょっと見てみたい。一応、加賀百万石の殿様ですもの〜伯父が生きていたらいろいろ話してくれたんだろうなと思いつつ、お墓まいりや法要などの行事をすませ、最後は氷見の海鮮民宿でキトキト(富山弁でイキのよさを表す言葉です)のお魚をたくさんいただきました。ああ、やっぱり日本海の海の幸は絶品です♪

現在の地方都市にありがちですが、昔は一番の繁華街だった駅前商店街はさびれ、客足は郊外型のショッピングセンターにシフトしているようです。法要に集う親戚一同も確実に代替わりして、月日の流れをあらためて感じました。

でも、緑豊かなお堀端は美しく、駅周辺にはなつかしい建物が残り、子どもの頃、遊園地のようだった百貨店は今も健在です。そして、なんといっても立山連峰と日本海! 雄大な自然は昔のまま。車窓から名残を惜しみつつ、ふるさとは変わっていくもの、変わらないものを教えてくれる存在でもあるんだなとしみじみ思いました。

写真左上:直江津行きのほくほく線です。越後の風景写真も使われた凝った車体。
写真右上:海鮮民宿の外に広がる日本海。お天気がよかったので空と海と水平線が本当にキレイでした。
写真左下:戦国時代の武将なのにゆるい感じのキャラクター、利長くん。
写真右下:駅周辺では看板、ポスター類はもちろん、利長くんグッズが増殖中。

☆高岡開町記念事業公式ホームページ
http://www.takaoka400th.com/
ささやかに宣伝させてください。コンテンツも思いのほか充実しています(^_^;)

京都市営地下鉄のマスコット?2009年08月04日 17:11

京都市営地下鉄のマスコット?
先週、2泊3日で京都に行ってまいりました。
のぞみだと2時間半で到着するのですね。いやはや、近くなったものです。大阪はたまに行く機会があったのですが、京都はホントに久しぶり。駅自体、ずいぶん変わりましたね。すっかり近代化して、巨大なショッピングモールのようです。

市営地下鉄にも初めて乗りました。個人的にすごく気になったのが、写真のキャラクター。あちこちでお見かけしましたが、このヒトはいったい、どなた? シルクハットに赤い蝶ネクタイ、華麗な足さばきがイカしています(^_^)

地下鉄のマスコットかな〜と検索してみたけど、漫画タッチの京ちゃん(バス)、都くん(地下鉄)ぐらいしか、HITしません。駅の売店でもグッズetc.は売っていないようでした。個人的には、彼らより好みなのですが(^_^;) 

☆京ちゃんと都くんの自己紹介
http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000057276.html

武相荘2009年05月30日 17:05

武相荘
だいぶ季節はずれのネタになってしまいましたが、先月、白洲次郎&正子夫妻の自宅「武相荘」に行ってきました。一度訪ねたいと思っているうちに、NHKのドラマが放送されてしまい・・・(>_<) やはりドラマを見てその気になっている両親と一緒に、混雑をカクゴで遠征してまいりました(結局、ミーハーな親子でございます)。

第二次世界大戦を前に疎開した「郊外」という印象が強かったのですが、最寄り駅の鶴川は新宿から小田急線で30分ぐらい。思いのほか近く、今や都心のベッドタウンですね。しかし、駅からてくてく歩いていくと、昔はのどかな田園地帯だったという面影が残り、気持ちのいい風景が広がります。

鶴川街道から少し入った、なだらかな丘の上に、武相荘はありました。風情ある長屋門を抜けると、古い農家を改築した母屋をはじめ、いくつかの建物が寄り添うように建っています。母屋はかなり広く、次郎自作のスタンドや家具、正子が愛用した着物や食器etc.がたくさん展示してありました。書物に埋もれるような正子の書斎も生前のまま。茅葺きの家ならではの落ち着いた雰囲気です。

上流階級出身で留学経験があり、相当ハイカラな夫妻だったわけですから、独特の趣味で統一された住まいや調度品は、見応えがありました。が、実際、訪ねてみて、ショックを受けたのも事実です。

というのも、正直言うと、行く前は和洋折衷の「おしゃれな古民家」を見物する気分だったのです。しかし・・・現地に行って、彼らのライフスタイルの本気度と筋金入りの美意識がよくわかりました。単なる土地家屋でなく、彼らは「住環境」そのものを楽しみながら、暮らしていたのだと。

次郎が耕作に励んだという田畑は、ほとんど残っていませんが、周囲には今でも十分、散策が楽しめる竹林や裏山が広がっています。庭と呼ぶにはあまりにも広大で、眺めがよく、自然の中に住まいがあるという感じです。四季折々ので変わる、花や緑や風や陽射し。季節の息吹が感じられ、心がのびのびとする穏やかな環境がそこにはありました。

しかし、夏は暑く、冬は寒く、自然の厳しさも身に染みたことでしょう。戦前から亡くなるまで、ここで暮らした正子はやっぱり相当、根性のある人ですね(^_^;) このところの白洲夫妻ブームで、時折、観光バスまで立ち寄るスポットになっているようですが、行ってよかった(平日だったし、遭遇は避けられました)。リタイヤしたら、田舎暮らしもいいなあ・・・かなわぬ夢ながら、そんなことも考えたのでした。

写真上左:白州邸の入口。正面奥が移築してきたという長屋門。
写真上右:茅葺き屋根の建物が母屋。手前はティールームになっています。
写真中左:竹林の緑がさわやか。風がひときわ爽快に思われます。
写真中右:母屋の裏手にある山。正子が朝晩、散策したそうです。
写真下左:大きな備前の壺に季節の花を飾るのが好きだったようです。
写真下中:郵便入れに使っていた臼。看板は次郎作。
写真下右:玄関。レトロな照明器具もいい感じでした。

☆旧白洲邸/武相荘(ぶあいそう)
http://www.buaiso.com/
武蔵と相模の中間だから・・・という洒落たネーミングです、

☆NHKドラマスペシャル「白洲次郎」
http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/
2回まで放送されたのに、最終回の3回目が8月なのはなぜなんでしょう?