東京の美しい図書館(メディア掲載情報追記)2022年02月01日 12:50


東京の美しい図書館 書影

「日本の最も美しい図書館」(2015年刊)に続く図書館本、「東京の美しい図書館」が今月、発売になりました。日本を代表する建築家etc.が手がけた。首都圏近郊の建築的にも見どころのある21の図書館をご紹介。公共図書館に加え、部外者がなかなか立ち入れない学校図書館(大半が大学図書館)も取り上げています。

東京の美しい図書館1

全館オール撮り下ろしの写真で構成。豊富なカラー写真で、外観からディテールにいたるまで、たっぷり楽しんでいただけます。暗く静かな空間というイメージが強い図書館ですが、最近は明るく居心地のよい空間で本の世界に浸れるようになりました。

東京の美しい図書館2

特に変化が著しいのが学校図書館です。学生の学習支援を目的とした「ラーニング・コモンズ」が設けられている図書館が多く、自習だけでなく、グループ学習やディカッションもOKなスペースや飲食可能なコーナーがあったり、私の学生時代とは大違いです。通信環境が整い、積極的に学生の居場所を提供しているのはうらやましいです。

東京の美しい図書館3

あえて駅前につくられ、街のにぎわいに貢献している公共図書館もあります。書籍離れが指摘され、出版業界も右肩下がりとはいえ、本を愛する人は多く、図書館という空間には不思議な引力があるのだと思います。資料のデジタル化が進み、図書館の役割も変化していくのでしょうけど、まだまだ新しい可能性があるのだと感じます。

東京の美しい図書館4

図書館としての役割を終えた「旧図書館」も収録しています。学校のシンボルとなっている建物が取り壊されず、歴史を伝える施設に生まれ変わっているのが素晴らしい。卒業生にとっても懐かしいでしょう。

巻頭コラム「日本の図書館 歴史ものがたり」では、近代図書館の始まりから、図書館の民主化、最近の図書館について触れています。

東京の美しい図書館 図書館歴史ものがたり

新型コロナウィルスの感染拡大で、昨年は商業施設や美術館、博物館etc.が次々とクローズしてしまいました。ショックだったのは図書館の休館です。あって当たり前だった場所に行けない。本や雑誌が気軽に手に取れない。考えたこともない事態に遭遇し、図書館は毎日の生活に必要なインフラなのだと痛感しました。本好き、図書館好きの方に手に取っていただければ幸いです(2021.10.13)。

●東京の美しい図書館
文 :立野井一恵
写真:山本康平、デザイン:芝晶子
発行:エクスナレッジ
オンライン書店:アマゾン楽天ブックスhonto
価格:1600円+税
発売:2021年10月

[内 容]
いつまでもいたくなる、本に囲まれた空間、本のための建築。
公共図書館から普段は見ることのできない学校図書館まで、
建物としても見応えのある首都圏の21の図書館をご紹介。
撮り下ろし写真満載、美しい図書館の世界をお楽しみください。

[目 次]
Chapter1 公共図書館(9館)
 国立国会図書館 国際子ども図書館
 神奈川県立図書館
 千代田区立日比谷図書文化館
 国立国会図書
 東京都立中央図書館
 北区立中央図書館
 ひと・まち・情報・創造館 武蔵野プレイス
 飯能市立図書館
 太田市立美術館・図書館
Chapter2 学校図書館(9館)
 東京大学総合図書館
 津田塾大学 星野あい記念図書館
 学習院大学図書館
 東京藝術大学附属図書館(国際藝術リソースセンター)
 自由学園羽仁両先生記念図書館
 成蹊大学情報図書館
 多摩美術大学 八王子図書館
 武蔵野美術大学 美術館・図書館
 日本女子大学図書館
Chapter3 旧図書館(3館)
 慶應義塾図書館旧館
 立教大学 メーザーライブラリー記念館
 東京経済大学旧図書館(大倉喜八郎進一層館)


[追記/メディアでの紹介情報をまとめました(2022.2.1)]

☆「週刊東洋経済」2021年12月11号の「Book Review」に掲載されました(2021.12.7)
週刊東洋経済書評

週刊東洋経済21年12月11日号

☆J-WAVEの「RADIO DONUTS」内のコーナー「LIFE IS A GIFT」に出演しました(2021.12.04)。
RADIO DONUTSスクショ

☆「世の中のクリエイティブを見つける、届ける」サイト「haconiwa」の「週末読みたい本」で詳しく取り上げていただきました(2021.11.12)。
haconiwaスクショ


☆「月刊潮」12月号の「今月の新刊」コーナーでご紹介いただきました(2021.11.5)
月刊「潮」書評

月刊「潮」21年12月号


☆「夕刊フジ」に書評が掲載されました(2021.10.21)
夕刊フジ書評