震災お見舞い申し上げます ― 2011年03月25日 17:06
真央ちゃん、銀メダル! ― 2010年02月26日 23:02
韓国のキムヨナは、パーフェクトの演技をした。確かにノーミスで滑りきった彼女の実力はたいしたものだ。が、ジュニア時代からライバルと言われた2人の演技は、今やまったく違ってしまった。キムヨナの演技は、勝利を得るための手段を逆算し、計算し尽くされたもの。浅田真央の演技は自分の技を積み上げた先に勝利があると信じたもの。ベクトルの方向がまるで違う。
いつ頃からだったろう。ルール改正もあり、キムヨナの演技には非常に高い得点が出るようになった。誤解を恐れずに言えば、演技の印象よりも得点のほうがはるかに高い。減点を最小限にとどめ、加点を最大限にゲットする。そういう戦略的なプログラムに変わっていったのだ。
キムヨナのコーチ、ブライアン・オーサー氏は、カナダ出身のスケーター。かつては“Mrトリプルアクセル”と呼ばれた人だ。しかし、金メダルが期待された地元開催のカルガリ五輪で失敗。銀メダルに終わる。「真央に勝つためにトリプルアクセル教えてくれ」と懇願する彼女を説得し、リスクの高いトリプルアクセルを回避させたのはコーチの影響も大きいという。
バンクーバー五輪は、“同い年のライバル”の対決を超え、オーサー氏には母国での雪辱戦、韓国では官民挙げて取り組む国歌的なプロジェクトになってしまった。北米大陸を意識した選曲(「007」は嫌いじゃないけど、SPはエキシビジョンじゃないはずだ)、採点方式に沿って緻密に練り上げられたプログラム。勝つための戦略としては正解なのだろう。実際、計算通り、いやそれ以上の結果が出た。
それに対して、真央ちゃんは自分の最大の武器であるトリプルアクセルにこだわり、フィギュアの王道を歩ませようとするタラソワコーチとともに、リスキーかつ難度の高い技に挑み続けた。重厚な曲、技と技のつなぎの部分にまで、芸術性のある動きを入れようとする苛酷なプログラム。今シーズンの低迷は、浅田自身が自らに課したハードルの高さの現れにほかならない。
調整は長引いたが、五輪でのトリプルアクセル成功は、伊藤みどり以来。しかもショート&フリーで3回の成功は、女子世界初の快挙だ。浅田真央は間違いなく、記録にも記憶にも残るスケーターになったのだ。審判やルールによって変わる得点ではなく、自分自身の技で。アクセル以外でも鳥肌が立つほど凄みのある演技だったと感じるのは私だけだろうか。
“世界最高得点”の金メダリスト、キムヨナは世界選手権を待たず、これで引退するかもしれない。しかし、真央ちゃんは今後も競技を続けるはずだ。4年後のソチ五輪で彼女は23歳。トリノ五輪の荒川静香よりも若いのだから。まだあどけなさの残る彼女が今後、“大人の女性”してどう花開くのかが楽しみだ。ライバルが去り、新しいライバルが登場しても、彼女の道はこれからも続いていく。
PS
男子女子6人全員入賞すること自体、フィギュア史上まれに見る快挙ですね。日本人として誇りに思います。
〈追記〉
冷静に分析したブログ記事を見つけました。(2010.2.27)
↓
☆フィギュアスケートと採点
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20100226
お茶道具の形見分け ― 2010年01月27日 19:12
習っていた先生が引退されて以来、茶道からは足が遠のいていましたが、先日、お茶道具を受け取りました。昨年の夏、先生が亡くなられ、弟さんが「ゆかりのあった方々に使っていただけたら」と送ってくださったのです。亡くなられたご主人と2人暮らしだった先生は献体の手続きをされていたのでご葬儀もなく、弔問にもうかがえず、淋しく思っていたところでした。
包みをひとつずつ開けていくと、お茶碗、茶杓、ふくさ、菓子鉢・・・お稽古の時に使っていた見覚えのある品が次々に出てきて、胸がいっぱいになりました。懐かしい日々が一気に蘇ってきた感じです。
私たちは晩年の弟子でしたが、お茶会やお懐石にもたくさん連れていっていただき、末席ながらお茶会にも出て、今思えば貴重な経験をたくさんさせてくださったんだなあと思います。機会がなければ、なかなかできないことですもの。しかし、若い頃は本当に無知なもので、お稽古を面倒に感じて、なにかと理由をつけてはサボろうとしたり・・・ああ、なんであの時、着つけをちゃんと習っておかなかったのでしょうか(>_<)
先生は毅然としたところがありながらも、愛嬌のある楽しい人で、茶道と和歌両方の素養からくる美意識を大切にした“明治の女”でした。情の濃い方(ご主人には家庭があり、駆け落ち同然のスタートだったと後に知りました)で、ダンナ様にも弟子にも愛情いっぱいだったなあ。着物を粋にお召しになり、背筋がピンと伸びた元気な頃のお姿が今もありありと浮かびます。先生とのご縁に感謝しつつ、大切に使わせていただこうと思います。
写真:向こうから順に、竹の花入れ、夏茶碗、茶碗、菓子鉢、香炉、なつめ、蓋置、茶筅、茶杓、古袱紗。本当に懐かしい品々ばかりでした。
2009年を振り返って ― 2009年12月31日 22:08
今年はお手伝いさせていただいた本が2冊刊行されました。ビジネス書のお仕事はこれで10冊目。まだまだですが、今後はより内容に深く関わっていくのが目標です。
●はじめてリーダーになる人の教科書
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2009/04/23/4261601
●勝てる!戦略営業術〜成約の方程式を構築せよ
(出版社)
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-77498-5
(アマゾン)
http://www.amazon.co.jp/dp/4569774989/ref=wl_it_dp_o?ie=UTF8&coliid=IO9Z3IJKUHM2I&colid=3H2WFI3UPRPS3
(12月20日発売。近日中に本ブログでもご紹介します)
我が家ニュースですが、ダンナの著書も刊行されました。ライフワークとして3年がかりで取り組んでいたので、完成は私にとっても感慨深いものでした。反響もボチボチ出てきたので、少しでもたくさんの方に読んでいただけるといいなあ。
●Romy〜映画に愛された女、女優ロミー・シュナイダーの生涯
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2009/10/27/4656144
また、本のPRを兼ねてロミーのブログを立ち上げましたが、3月にはジャック・タチのブログも始めていたので、気がつけばブログが3つに(>_<) ネタはあるので毎日どこかに書いている・・・のが理想ですが、これがなかなか。楽しみながら気長に続けていきます。
(TATIブログ)http://tatiinfo.blog115.fc2.com/
(ROMYブログ)http://romy.officesasaki.net/
今年はいろいろな方々との出会いも多い年でした。大学卒業○年ぶりに同期の友人たちと再会してなつかしいキャンパスで歌えましたし、10月からはフリーランスの交流会もスタート。出版系の交流会にいくつか参加したのも刺激になりました。
学生時代までと社会人になってからの年数がほぼ同じになったからでしょうか。年齢的にもなんとなく、“人生の2巡目”に入った気がします。若い方たちと仕事をすることも増えたので、仕事のクオリティをあげていくのはもちろん、自分が貢献できることはなんだろう?と意識するようになりました。
会社員ではないので、部下や後輩を指導する立場にはないのですが、同世代は「上司」や「チームのリーダー」になっているわけですから、知識や経験、ネットワークでお役に立てることを考えていかないと、という思いが強くなってきています。
自分のできることを着実にこなしながら、フィールドを広げて、新しいジャンルにもチャレンジできたらいいな。1人でやるだけじゃなくて、コラボレーションができるネットワークづくりにも力を入れていきたいですね。
最後は来年の抱負になってしまいましたが(^_^;) 、みなさまに感謝しつつ、あとわずかな2009年と名残を惜しみたいと思います。
校友音楽祭 ― 2009年10月25日 22:46
☆校友音楽祭の練習(本ブログの過去記事です)
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2009/06/15/4366714
☆校友音楽祭の練習2
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2009/10/05/4616154
驚いたのはもっと軽いノリだと思っていたのに、ちゃんと「大学の行事」に組み込まれていたこと。オープニングセレモニーでは、講堂前に合唱3団体が勢揃い。200人ぐらいの大合唱団として、スポーツ系団体のパレードを出迎え、校歌を斉唱しました。TVでおなじみのアナウンサーの司会、元プロ野球選手による開会宣言も間近で目撃。卒業生による大文化祭だったんだ!とようやく気づきました。
トークショーやイベントがアチコチでおこなわれ、キャンパス内はOBOGでごったがえしていました。各種模擬店やキャンパスグッズの販売も楽しく、お揃いのネクタイでホロ酔い気分のオジサマ方、再会した仲間と記念撮影するグループ、学生気分に戻ってはしゃぐオバサンたち。にぎやかでなごやかな時間が流れていました。
結局、おしゃれなカフェテリア(もはや学食じゃないんですね〜)でのランチ、部室のある新学生会館(地下室だった昔と比べ、なんて清潔なことか!)での打ち上げと、なつかしいキャンパスをぐる〜り巡ることができました。
夜は、急遽開かれることになった同期会に24人が集合。近況報告とおしゃべりで盛り上がったあと、最後は音楽祭で歌えなかったバッハや愛唱歌を思い切り歌って、散会しました。それなりにハモれて、さすが昔取った杵柄と自画自賛だったのはご愛敬ですが(^_^;)
仕事や家庭のアレコレでまだまだ忙しい世代だけど、とにかく会えてよかった。なつかしい出来事が次々に蘇ってきて、たくさんの出会いや思い出に支えられて生きてきたんだなあとしみじみ感じた1日でした。みんな楽しい時間をありがとう。このトシになっても、一緒に歌える仲間がいて幸せだったよ。とりあえずは元気で。また、会いましょう!
写真:アングルの加減で女性合唱団のように見えますが、ちゃんと男性も参加してます。
最近のコメント