春頃、知人から「7日間ブックカバーチャレンジ」のバトンが回ってきました。読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、ツイッターやフェイスブックで、好きな本を「1日・1冊・7日間」投稿。本についての説明は必要なく表紙画像だけをアップするという企画でした。今もバトンは回っているようですね。
その際にセレクトした「おすすめフリーランス本」を再構成してご紹介します。実際に読んで役に立った本で、今も手元に置いてときどき読み返しています。
( きたみりゅうじ著 2005年 日本実業出版社)
税金にまつわるアレコレを税理士さんに突撃取材。ぶっちゃけトーク&4コマまんがでわかりやすい構成です。初版から10年以上、経っていますが、内容を改訂しながら刊行されているロングセラー。ところどころに挿入された4コマまんがも効いてて笑えます。
( 塚田祐子著 2019年 クリエイティブワークステーション)
毎年改訂版が出ている「青色申告ソフト」が無料でダウンロードOK! 残念ながらWindows版のみでMACには対応していませんが、フリーランスの経理に特化した内容で懇切丁寧に説明されています。※画像は手持ちのもので最新版ではありません。
(佐藤伝著 2015年 学研)
商品、ブランディング、集客、マネー、習慣、チーム…etc.自分に足りないものを客観視するのに役立ちます。紹介されている、著者考案の「9マスメモ」が実践的。マインドマップより簡単に課題が見つけられ、クライアント構成やキャッシュポイントを見えるかし、見直す際にも便利です。
(山田竜也著 2018年 日本実業出版社)
フリーランスならではの〝3つの自由〟を最大限に活かす具体策を伝授。3つの自由とは「時間の自由」「仕事の裁量の自由」「収入の自由」のこと。使えるITツールの紹介ほか「フリーランスあるある」(by日陰工房)の漫画エッセイも収録されています。
(山本憲明著 2017年 明日香出版社)
税理士の著者が〝小さな規模できっちり儲ける必勝法〟を紹介。法人だけでなく個人事業主にも参考になります。規模を拡大せず、リスクを減らして確実に収益を上げる戦略。大きなビジネスを求めず、身の丈にあったビジネスをめざす方にオススメです。
(吉田典史著 2008年 同文舘出版)
仕事の獲得法から広げ方、人脈、仕組みづくり、ブランド化まで、ライターの生き残り戦略を伝授。著者の吉田典史さんは「東京ライターズバンク(現・マスコミ駆け込みクラブ)」で、ライター向けの講座をなさっていた方。交流会にも参加させていただき、とても勉強になりました。同業者ならではの情報満載、各媒体でご活躍中です。
会社員に比べ、セーフティネットが脆弱なフリーランスの現実にズバリ迫る本。漫画がベースなのでサラリと読めます。レビューを見ると厳しめなコメントが多いですが、「独立」「起業」という入口にフォーカスする本が多い中、「老後」という出口にフォーカスした点が斬新です。書名にギクッとした人は多いはず。目の前のコトに追われがちですが、長期的なヴィジョンの必要性に気づかされます
仕事は突然、なくなる…。そう実感するフリーランスは多いでしょう。順調そうにみえても諸般の事情で、取引の中止や契約の解除、プロジェクトの終了…がやってきます。リスクに備え、自分の強みを発見して、よい循環をつくるヒントが紹介されています。
出産を機に自宅で雑貨店をはじめた著者。お子さんを育てつつ、ネットショップから実店舗の運営へ乗り出します。一歩一歩、マイペースで実現させていく10年の歩み。お金のこと、仕入れのこと、お客さんとのつながり。やさしい語り口ながら、長く続けていくためのエッセンスが詰まっています。
会社員と違って将来めざすべき「ロールモデル」が身近にいない。これも案外、フリーランスの盲点ですね。同じ立場のフリーランスとの交流も欠かせませんが、長く続けていくには、仕事の方向性を探り、自分がどうしていきたいのかを見つめ直す作業が必要です。書籍は「ほかの人はどうやっているの?」「こういう考え方があったか!」を学ぶ宝庫。具体的なケースを知ることで、だんだん自分のスタンスが決まってきます。多くの気づきを与えてくれた本たちにあらためて感謝!
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