原画は思いのほか大きく(作品によって違いますが、1コマが20cm角ぐらい)、まず感動したのが描線の美しさ。しかも手描きされたフキダシの文字にいたるまで、まったくといっていいほど修正がないんです。鉛筆で下書きされてはいますが、ペン入れに迷いがないんですね。のびやかでムダのない美しい線で構成されています。
会場に作者のシュルツさんがキャラクターを描く映像が流れていましたが、とにかく早い。しかも普通は顔や胴体のバランスをとりながら描くものだと思いますが、左から右へ順に描いていくうちに完成しちゃう不思議な描き方で、まるで紙の上に描くべき線が見えているかのよう。構図も完璧。まさに神ワザです。
本格デビューする前、コミックのフキダシに文字入れをする仕事をなさっていたそうで、当時の作品が展示されていましたが、かなり長い文章もフリーハンドでバランスよくおさまっています。ラフに描かれたように見えて、ジツは圧倒的なスキルに裏打ちされた作品だったんだと気づきました。そして、同時代のコミックに比べ、非常にシンプル。手描きならではの味わいを残しつつ、古びない作品の数々。素晴らしかったです。
最後のコーナーは撮影OKでピーナッツの仲間たちと写真が撮れますが、個人的にツボだったのが布製のバッグ(オレンジ色のを持っていました)。コレ、流行ったんですよねー。カラフルだけど大人可愛いデザインで、今でも使えそうです。しかし、一緒に行ったデザイナーのGちゃんは若いので知らないらしく、ジェネレーションギャップを感じました(^_^;)
夏休みetc.に時折、放映されるアニメも楽しみで、チャーリー・ブラウンの声は谷啓さん、ルーシーはうつみ宮土理さんだった…と言っても知らない人が多いのかな。谷川俊太郎さん訳のペーパーブックスもたくさん持っていましたっけ。記憶にある作品(基本的に
日本語訳がついています)と出会えて、しあわせなひとときでございました。
※上記は入場の時にもらえるブックレット。
谷川俊太郎さん書き下ろしの詩が掲載されているほか、
ウッドストックのシールがついています。
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