歌舞伎「元禄忠臣蔵」2009年03月16日 22:05

歌舞伎「元禄忠臣蔵」
週末に歌舞伎座で「元禄忠臣蔵」を見ました。伝統芸能を見る職場の観劇サークルに参加している友人が、誘ってくれたのです。Aちゃん、いつもありがと〜♪ 手間ナシで見られて幸せです☆ しかも3階席なので気楽&リーズナブル!(^_^)

今回の演し物は、真山青果作の「元禄忠臣蔵」。昼・夜通しでやっていて、夜の部は團十郎・幸四郎・仁左衛門で大石内蔵助が見られるという趣向のようでした。いや〜、忠臣蔵って、やっぱり日本人の琴線に触れるものがありますよね・・・大河ドラマほか、数々の時代劇で、数え切れないほどの浅野内匠頭や内蔵助、吉良上野介に出会ったと思いますが、その時によって見方が変わります。

たとえば、子どもの頃は単純な仇討ち話として見ているんだけど、年齢を重ねるにつれ、突然の刃傷沙汰で人生が激変する家臣の動揺、その後の身の振り方に思いを馳せますし、義のために命を捧げるにしろ、別の道を選ぶにしろ、苦渋の決断だったろう・・・と考えてしまいます。

私たちが見た昼の部は「江戸城の刃傷」「最後の大評定」「御浜御殿綱豊卿」の3幕。真山青果は明治の人なので、歌舞伎らしい派手な演出は抑え気味で、精神的な葛藤を中心にした渋めな忠臣蔵・・・という印象でした。ただ、回り舞台を駆使したダイナミックな場面転換が鮮やかで、見応えがあり、掛け声もたくさんかかって、客席と一体感のある舞台でした。

特に3幕目の「御浜御殿綱豊卿」での仁左衛門(次期将軍となる徳川綱豊役)と染五郎(赤穂浪人・富森助右衛門役)の応酬がよかったですね。仇討ちの決意を確かめようとする攻防が繰り広げられるのですが、新旧イケメン対決って感じでおもしろいです。でも、やっぱり仁左衛門が圧倒的によくて「きゃ〜、素敵☆」とトキメキました(^_^;) 甲府35万石の、堂々としているのに色男なお殿様ぶりがすっごく板についています。

片岡孝夫時代には、坂東玉三郎との孝玉コンビが人気で(亡き祖母がファンでした)、TVにもよく出演されてましたっけ。神経質なインテリ系二枚目の役が多かったけど、やっぱり舞台の人ですよね。美形なうえに、声がよく通って所作も美しく、染五郎クンより何枚もうわてな風格にホレボレしてしまったのでした。

☆元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/03/post_37-Highlight.html
歌舞伎座さよなら公演/三月大歌舞伎
2009年3月2日(月)~26日(木)

コメント

_ at ― 2009年03月17日 00:48

なんとも豪華なキャストですね。
これは見ごたえあったでしょう。
私も20年位前に孝玉コンビの道行物を見ましたが、この世のものとは思えぬ美しさでした。

_ KT ― 2009年03月17日 08:20

atさん、コメントありがとうございます。
往年の(失礼かな)孝玉コンビはホントに美しかった!
玉三郎はどこから見ても「女性」だけど背が高いから、
相手役がちいちゃい人だと、ちょっと・・・な面もあって。 
その点、孝夫サマは、美形度的にも背丈的にも
ぴったり釣り合って素晴らしかったなあ(^_^)

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