「フリーランスの教科書」が電子書籍になりました2020年10月04日 17:05


フリーランスの教科書1

以前、お手伝いさせていただいた「フリーランスの教科書(星海社新書)」電子書籍になりました。初版は2012年、現在3刷になっています。

最近は紙の書籍の刊行と同時に電子版が出ることが珍しくないのですが、100タイトル以上ある星海社新書には最近まで電子書籍がなかったのです。それが星海社創立10周年企画として、世界初となる星海社オリジナルの「電子書籍専用フォント」による電子書籍の販売がスタート。AmazonのKindleストアにて販売中です。

拙著の「会社に雇われずにフリーで働く!と決めたら読む本」と比較してみました。画像だけではわかりにくいのですけど、個人的には星海社新書のほうが字詰めがきれいで、一文字一文字に存在感があるなと思いました。ただし、どの端末で読むかで表示が違うようです(画像はアンドロイドのスマホでのスクリーンショット)。

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「フリーランスの教科書」(星海社新書)

フリーランスの教科書3
「会社に雇われずにフリーで働く!と決めた読む本」

紙の本は長年、培われてきたタイポグラフィ&レイアウトでつくられているので、読みやすさでは一日の長があります。一方、電子書籍は手軽に持ち運べ、好きな時に読める点がメリットですよね。電子書籍の将来を見据えて、フォントから開発するという試みに感銘を受けました。読みやすいフォントなら長時間の読書も疲れにくいはずです。

「フリーランスの教科書」は、フリーになったばかりの「僕」(編集者)が、税理士と社会保険労務士の先生に疑問をぶつけながら、税金・保険・年金・契約etc.フリーランスが知っておくべきことを学んでいくという内容。対話方式の読みやすいスタイルです。こちらで「試し読み」もできますので、ご興味ある方はゼヒ。

おすすめフリーランス本11選2020年10月05日 15:57

春頃、知人から「7日間ブックカバーチャレンジ」のバトンが回ってきました。読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、ツイッターやフェイスブックで、好きな本を「1日・1冊・7日間」投稿。本についての説明は必要なく表紙画像だけをアップするという企画でした。今もバトンは回っているようですね。

その際にセレクトした「おすすめフリーランス本」を再構成してご紹介します。実際に読んで役に立った本で、今も手元に置いてときどき読み返しています。

おすすめフリーランス本12

フリーエージェント社会の到来 新装版〜組織に雇われない新しい働き方
(ダニエル・ピンク著 2014年 池村千秋訳)
雇われないワークスタイルを選んだ人、選ぼうとしている人にオススメ。新装版も刊行されているロングセラー。※画像は手持ちのもので最新版ではありません。

オススメフリーランス本9

スローキャリア〜上昇志向の強くない人のための生き方論
(高橋俊介著 2004年 PHP研究所)
仕事の選び方や方向性を考える時に参考になった本。高橋先生のキャリア論、共感する部分が多いです。誤解されやすい言葉なのでリンクをご覧ください。→「スローキャリア」とは?

おすすめフリーランス本1

( きたみりゅうじ著 2005年 日本実業出版社)
税金にまつわるアレコレを税理士さんに突撃取材。ぶっちゃけトーク&4コマまんがでわかりやすい構成です。初版から10年以上、経っていますが、内容を改訂しながら刊行されているロングセラー。ところどころに挿入された4コマまんがも効いてて笑えます。

おすすめフリーランス本2

( 塚田祐子著 2019年 クリエイティブワークステーション)
毎年改訂版が出ている「青色申告ソフト」が無料でダウンロードOK! 残念ながらWindows版のみでMACには対応していませんが、フリーランスの経理に特化した内容で懇切丁寧に説明されています。※画像は手持ちのもので最新版ではありません。

おすすめフリーランス本3

(佐藤伝著 2015年 学研)
商品、ブランディング、集客、マネー、習慣、チーム…etc.自分に足りないものを客観視するのに役立ちます。紹介されている、著者考案の「9マスメモ」が実践的。マインドマップより簡単に課題が見つけられ、クライアント構成やキャッシュポイントを見えるかし、見直す際にも便利です。

おすすめフリーランス本4

(山田竜也著 2018年 日本実業出版社)
フリーランスならではの〝3つの自由〟を最大限に活かす具体策を伝授。3つの自由とは「時間の自由」「仕事の裁量の自由」「収入の自由」のこと。使えるITツールの紹介ほか「フリーランスあるある」(by日陰工房)の漫画エッセイも収録されています。

おすすめフリーランス本5

(山本憲明著 2017年 明日香出版社)
税理士の著者が〝小さな規模できっちり儲ける必勝法〟を紹介。法人だけでなく個人事業主にも参考になります。規模を拡大せず、リスクを減らして確実に収益を上げる戦略。大きなビジネスを求めず、身の丈にあったビジネスをめざす方にオススメです。

おすすめフリーランス本6

(吉田典史著 2008年 同文舘出版)
仕事の獲得法から広げ方、人脈、仕組みづくり、ブランド化まで、ライターの生き残り戦略を伝授。著者の吉田典史さんは「東京ライターズバンク(現・マスコミ駆け込みクラブ)」で、ライター向けの講座をなさっていた方。交流会にも参加させていただき、とても勉強になりました。同業者ならではの情報満載、各媒体でご活躍中です。

おすすめフリーランス本7

「マンガ 自営業の老後 」(上田惣子著 2017年 文響社)
会社員に比べ、セーフティネットが脆弱なフリーランスの現実にズバリ迫る本。漫画がベースなのでサラリと読めます。レビューを見ると厳しめなコメントが多いですが、「独立」「起業」という入口にフォーカスする本が多い中、「老後」という出口にフォーカスした点が斬新です。書名にギクッとした人は多いはず。目の前のコトに追われがちですが、長期的なヴィジョンの必要性に気づかされます

おすすめフリーランス本9
(井ノ上陽一著 2014年 ダイヤモンド社)
仕事は突然、なくなる…。そう実感するフリーランスは多いでしょう。順調そうにみえても諸般の事情で、取引の中止や契約の解除、プロジェクトの終了…がやってきます。リスクに備え、自分の強みを発見して、よい循環をつくるヒントが紹介されています。

おすすめフリーランス本10

●雑貨店おやつへようこそ〜小さなお店のつくり方・つづけ方
(トノイケミキ著 2017年 西日本出版社) 
出産を機に自宅で雑貨店をはじめた著者。お子さんを育てつつ、ネットショップから実店舗の運営へ乗り出します。一歩一歩、マイペースで実現させていく10年の歩み。お金のこと、仕入れのこと、お客さんとのつながり。やさしい語り口ながら、長く続けていくためのエッセンスが詰まっています。

会社員と違って将来めざすべき「ロールモデル」が身近にいない。これも案外、フリーランスの盲点ですね。同じ立場のフリーランスとの交流も欠かせませんが、長く続けていくには、仕事の方向性を探り、自分がどうしていきたいのかを見つめ直す作業が必要です。書籍は「ほかの人はどうやっているの?」「こういう考え方があったか!」を学ぶ宝庫。具体的なケースを知ることで、だんだん自分のスタンスが決まってきます。多くの気づきを与えてくれた本たちにあらためて感謝!