生誕100年を機にオープンした
長谷川町子記念館に行ってきました。恥ずかしながら、今回、初めて知ったのですが、
美術館のほうは、町子先生とお姉様が集められた絵画や工芸品を展示するための文字通りの「美術館」だったんですね!
シャガール、ルオー、ピカソ、東山魁夷、岡鹿之助、河井寛次郎、濱田庄司…。とても見ごたえがあり、まさに美術館級のグレードの作品を個人で所蔵されていたことに驚きました。
投資のためではなく、お好きな作品を1点ずつ大事に集め、素晴らしいコレクションになったのですよね。展示されている絵や工芸品は、心やすらぐ優しい雰囲気の作品ばかり。〆切に終われる日刊紙のお仕事のなかで、こういった美しいものを眺めることが癒しになっていたのだろうと推察されました。
美術館の一角にある「磯野家の模型」にも見入ってしまいました。部屋すべてが和室の平屋。門や物置、盆栽置の棚、勝手口…。作品が描かれた当時は普通の庶民の住まいですが、今ではこんなに敷地に余裕のある家は少ないですよね。細部まで丁寧につくられていて、アニメのシーンを思い出しつつ、サザエさんの世界に浸れます。
※道をはさんで記念館があります。外観は対になったデザイン。
※入口には町子先生と並ぶ、サザエさんといじわるばあさんのオブジェが。
今年オープンした記念館には、町子先生の生涯をたどりながら、サザエさんをはじめとする作品の原画が多数展示れています。デビュー前に戦前からの資料、版下etc.も大切に保存されていて、魂を込めたお仕事だったことが偲ばれました。漫画タッチじゃない作品もあり、画力の高さにあらためて目を見張りました。
※磯野家のみなさんとの撮影スポットや電子チョークで落書きできる場所もあります。
楽しかったのがミュージアムショップ。エコバッグやTシャツも素敵だったのですが、ポストカードを数枚れ帰りました。宛名面にも違うカットが灰っていて、モノクロは活版印刷です。訪れた日は1時間ごとに整理券(50枚)を配布。入館する人数を制限していたので混雑もなく、ゆっくり楽しめました(滞在時間は制限なし)。
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