まったくのシロウトですが、2011年から5年関わらせていただいて感じるのは、医療の世界にも「トレンド」があるのだなということです。もちろん、治療や医薬に関しては日々研究が重ねられ、新しい方法がどんどん出てくるのですが、社会動向にも大きく影響を受けます。「少子化」もそうですが、今後一番大きな問題になってくるのが「高齢化」です。
これまでは基本的に臓器別の診療科ごとに進歩してきたのですが、高齢な患者さんが増えると、1つの疾患を治せばいいというわけにはいかなくなってきます。たとえば、肺炎が治ったと思ったら足腰が弱ってリハビリが必要だったり、複数の疾患をお持ちだったりというケースも多く、診断や治療方法がより複雑になってきます。団塊の世代が後期高齢者入りする2025年までにあと10年。さまざまな取り組みがされているようです。
その1つが2017年より19番目の基本領域として加わる「総合診療専門医」です。まだ、定義が固まってはいませんが、臓器別でなく患者さんの全体を診て包括的な医療にあたるお医者さんという感じのようです。また、内科全般の疾患を見る「総合内科医」も注目を集めています。当然のことですが、社会構造の変化と医療の問題がリンクしていることがあらためてわかり、とても勉強になっています。
病院紹介のコーナーを担当してくださっているライターのYさん、テープ起こしのBさんたちにも感謝♪ よい仲間に恵まれ、チームワークで乗り切ってこられたことも、ほんとうに有り難いと思っています。
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