夏の京都旅行2〜仙洞御所2009年09月27日 09:25

仙洞御所
今回の京都旅行は、宮内庁の参観許可が必要な場所を中心にまわりました。ネット上でも申し込めるので、随分ラクにはなったのですが、参観者全員の名前・住所・年齢etc.を提出して許可書(メールで届く)をもらわなくてはいけないうえ、代表者は身分証明書を持参して必ず参加、代理参観は不可、指定時間の厳守・・・はぁ。

3カ月前の1日から受付開始ですけど、申し込み多数の場合は抽選、春秋の一部を除いて原則平日のみと、かなり制約が多いのでした(>_<) さすが役所、融通が利かないな〜と思ったのですが、頑張って手続きしただけのことはありました。

最初に訪れたのは、広大な京都御苑の中にある仙洞御所。現在も天皇陛下が京都にいらした時はここにお泊まりになり、外国からの賓客のおもてなしに使われる茶室etc.もある現役の(?)御所です。室内は見せていただけませんが、庭園だけでも十分見ごたえのあるものでした。

今なお陛下が舟遊びに使われることもあるという広い池、見事な苔で覆われた土橋、浜辺を模して丸く平たい石を並べた州浜、月見の絶景ポイントなど、豊かな緑と変化に富んだ広い庭園は見どころがいっぱいでした。春の桜、秋の紅葉、雪景色もきっと素敵だろうなと思います。

ガイド役の職員の方に引率されて20人ぐらいのグループで行動するのですが、各ボイントの説明付きでゆっくり1時間ぐらいかけて見られます。写真撮影も自由。ガイドさんに言わせれば花も紅葉もなく、説明の張り合いのない季節らしいのですが、なんて言ったらいいんだろう。年月をかけて庭を育て、四季折々の表情をめでて遊ぶ、宮廷文化の一端が理解できたような気がします。

こんな素晴らしい庭園を無料で参観できるなんて! さすが宮内庁、太っ腹。手続きのメンドクささに文句タラタラだったのに、参観終了後は手のひら返しな反応にすっかり変わっていたのでした(^_^;) 

写真左上:全体が藤棚で覆われた八ツ橋。花が満開の時はどんなに見事なことか。
写真右上:水面に映る木々の緑と築島の造形、建物との調和が美しく目が洗われるようでした。
写真左下:外人の参観者のほうが多いのは意外でした。パスポートで身分確認できるせいか、手続きが簡単らしいですね。最後尾で皇宮警察の人がなにげに見張っています。
写真下右:仙頭御所の入口。参観時間の20分前にならないと入れません。控え室で解説ビデオを見てから参観します。

☆宮内庁参観案内/仙洞御所
http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/sento.html