磯ちどり、磯すずめ2009年08月27日 18:27

磯ちどり
8月に帰省したのは久々だったので、夏限定の和菓子「磯ちどり」を買って帰りました。本物のはまぐりの殻に、寒天とお砂糖を煮詰めた錦玉(きんぎょく)を流し込み、アクセントに2粒の小豆を入れたもの。なかなか風流でしょ? 別のお店の「磯すずめ」も同様のお菓子で、高岡名物です。

竹カゴやすだれ箱に入ったものもあり、お土産にすると珍しがられます。外側からはお菓子に見えないので、意外性もあるんでしょうね。冷たくひやして、片方の貝ですくって食べるのが正しい(?)賞味方法です。

富山には蜃気楼で有名な魚津(うおづ・女優の室井滋の出身地)という港町があります。蜃気楼の「蜃」は大きいはまぐりの意。昔は大はまぐりの吐く気によって蜃気楼が出現すると考えられていて、それにちなむとか(説明書きより。今回、初めて知りました(^_^;) 

1つ1つ手作業で、手間がかかると思われますが、100年以上、続いているらしいです。貝に詰めれば日持ちもする。昔の人の知恵ですね。京都には琥珀羹を詰めたお菓子があるそうなので、上方の流れを汲んでいるんじゃないかな。加賀藩の町なので、食文化は意外と関西風だったりします。

☆磯すずめ/不破福寿堂(ふわふくじゅどう)
http://www.kanokomochi.co.jp/event/index.html
☆磯ちどり/志乃原(しのはら)
http://www.takaoka-town.com/review/ta013299
どちらも老舗の和菓子店です。志乃原は会社サイトがないのが残念・・・・・