ユーフォニアムの演奏会2009年07月25日 11:12

ユーフォニアムの演奏会
ユーフォニアムという楽器をご存じでしょうか。かくいうσ(^_^)もまったく知らず、ダンナの友人、伊左治直さんの新曲が初演される演奏会に出掛けて初めて認識しました。

一般的には「テューバ」のような金管楽器というほうがわかりやすいかも。ただし、音域がもう少し高くて、ホルンやトロンボーンとほぼ同等。オーケストラでは「テナー・テューバ」という指定のパートを演奏することが多いそうです。吹奏楽ではすでにポピュラーで、ソロ楽器としても脚光を浴びつつあるとか。

最初は楽器に興味津々で、構造や運指に目を奪われていたのですが、次第とやわらかい朗々とした音色に魅せられていきました。いかにも金管な、ごつい外見にくらべて、意外とアコースティックで、なんだかホッとする優しい音なのです。語源がギリシア語の「良い響き」というのも納得。

演奏者は女性の小寺香奈さん。ピアノ伴奏がつくリサイタルで、バロックから現代音楽まで全7曲。室内楽のヴィヴァルディの曲にもぴったりあうのが不思議でした。

伊左治さんの曲は、ユーフォニアムの形状からイメージした「午後のタツノオトシゴ」という愉快なタイトルで、「海」をほうふつとさせる夏らしい作品。楽器の特徴を最大限に追求したアレンジが盛り込まれ、ユーフォニアムの魅力を充分感じることができました(しかし、音にしないで息だけ、ピアノの鍵盤を撫でるだけetc.の演奏は結構、苛酷かと・・・(^_^;) この手の奏法は彼の作品にはよくあって、新しい音との出会いや楽器の可能性を感じていつも感動します。あと音だけ聞いていても曲の“物語”がなんとなくわかるんですよねえ)

たくさんの楽器が溶け込むオーケストラもいいのですが、単体の楽器のコンサートも楽しいですよね。アンコールで演奏された小品3曲も素敵でした。しかし、大きな楽器なので、体力が必要だろうなあ。小柄な小寺さんなのに・・・演奏にはやっぱりスタミナと腹筋だ!なんてことを思いつつ、ホールを後にしました。

☆ユーフォニアム奏者小寺香奈さんのブログ/こてかな日記
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会場は鈴木エドワード氏が設計したおしゃれなホール。こぢんまりしていながら音が響く快適な空間でした。