ルーヴル美術館展〜17世紀ヨーロッパ絵画 ― 2009年04月02日 10:42
さて、先週の金曜日、友人のYちゃんと「ルーヴル美術館展」に行きました。彼女がいち早く「フェルメールも来るよ!」と教えてくれたので、見逃さずに済みました。しかし、昨年秋の展覧会から半年も経たないうちに、またフェルメールが見られるなんてホントに幸せ♪ これで11点目のフェルメール作品です。
☆フェルメール展(本ブログの過去記事です)
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2008/10/27/3850534
今回登場したのは「レースを編む女」(初来日だそうです)。現存する作品のうち、もっとも小さいものだったのですが、看板やポスターにドドン!とでっかく使用されているのはご愛敬ですね(^_^;) しかし、それだけ引き延ばされても違和感がないほど、細かく描かれているため、非常に存在感があり、いつまでも見飽きない美しい作品でした。
他に印象に残ったのは、フランスのフェルメールと言われるラ・トゥールの「大工ヨセフ」(ろうそくで照らされる光と陰の対比が圧巻。数年前に開催された「ラ・トゥール展」も素晴らしかったです)、ベラスケスの「王女マルガリータの肖像」(昨年「静物画の秘密展」で、もっと幼い頃の姿を見ましたっけ)、「マリー・ド・メディシスの肖像」(絢爛豪華な衣裳とサイズに圧倒されます。よく見る紋章がユリの花をかたどったものだとは知りませんでした)。旅行や珍しい静物を題材にした作品群もよかったです。
☆静物画の秘密展(本ブログの過去記事です)
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2008/09/08/3751359
全部で71点のうち、日本初公開が約60点。これぞヨーロッパ絵画!という大作が多くて、さすがルーヴル!と思いました。あと、額縁がとても立派で、絵に負けないほどの迫力(?)があり、見応えがありました。
事前情報によれば、いつ行っても混雑・・・らしかったのですが、ほどほどの人出でゆったり見られました。しかも、無料で参加できるスライドトーク(隔週、金曜夜のみ開催のようです。これまた絵画史の授業に通っているYちゃんが教えてくれました。ありがとう! 会場では先生にもバッタリお会いしてしまい・・・)まであって、時代背景や作品鑑賞のポイントがたっぷり聞けたのもラッキー!でした。金曜の夜は意外と穴場ですよ〜
☆L'escargot Design(Yちゃんのブログ記事。詳しいです)
http://blog.zaq.ne.jp/lescargot/article/168/
しかし、国立新美術館でも「ルーヴル美術館展」を開催中ですよね。こちらは「子ども」をテーマにした彫刻や工芸品が中心ですけど、200点近くを一挙公開!だそうです。日本に300点貸し出しても空っぽにならないルーヴルって・・・やっぱりスゴイ。庶民を搾取していた王様たちの「遺産」が、時代を超えて国の「財産」に変貌。いやあ、悠久の歴史の流れを感じてしまいます(^_^;)
☆「ルーヴル美術館展」17世紀ヨーロッパ絵画
展覧会公式サイト→http://www.ntv.co.jp/louvre/
国立西洋美術館のサイト→http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html#mainClm
6月14日まで、上野の国立西洋美術館にて開催中
6月30日〜9月27日、京都市美術館へ巡回
コメント
_ KATATSUMURI ― 2009年04月02日 17:35
_ KT ― 2009年04月02日 21:23
この手の絵画は一緒に見ると楽しいね(^_^)
あの原稿棒読みなスライドトークもおおっという発見があったし、
肉眼で見えないほど細い、あのフェルメールのレース糸!
ダリが模写(複製?)してた理由もちょっとわかった気がしました(^_^;)
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大航海時代らしい港の光景や風俗なども面白かったし、大御所の絵画がたっぷり見られて充実でしたね。(ルーベンスのぶよぶよ具合も堪能したし。笑)
展覧会→飲み会がすっかり定着してきましたが、またぜひ!