売れる21の法則 ― 2008年03月03日 10:00
今回の本は「マーケティング」がテーマ。誰もが「ああ、あれ!」と知っているヒット商品を盛り込みながら、売れる商品をつくる「21の法則」を紹介しています。コノ手の本は翻訳物&外国の事例を中心にしたムズカシめなタイプが多いのですが、今回は、日本の最近の事例を中心に、わかりやすく解説しているのが特徴です。
著者の村山涼一先生は、フリーのマーケティングプランナー。難解な理論をここまでバッサリ噛み砕ける方も貴重だと思います。企業の商品開発にも多数従事されており、現在の消費行動が、AIDMAからAISASに変化している…などというご説明も非常に説得力がありました。
100コの事例にあたるのは大変だったのですが、コピーライターとしての経験も活かせたかなという感じです。書店で見かけたら、ゼヒ手にとってみてくださいませ!
「売れる21の法則」
発行:中経出版
本体:1500円
発売:2008年2月
内容: 「今、もっとも新しいマーケティング理論」を使った、21の売れる法則を紹介。過去にはなかった、現代の消費行動がこれでわかる!
たとえば、
●「物語の法則」
機能ではなく、物語で消費者の共感を得る
→例:オール電化のCM・NTTドコモのCM
●「集中の法則」
付加価値を追加せず、必要なモノだけに集中する
→例:1000円カット・ユニクロ
●「手間はぶきの法則」
手間をカットする商品は、確実にヒットする
→例:洗濯乾燥機・自動食器洗い乾燥機
●「常連の法則」
80%の売上を作る20%の優良顧客を特別扱いして囲い込む
→例:百貨店の外商・ファンクラブ
●「可視化の法則」
商品の特徴を「見える化」すると売れる
→例:つぶつぶジュース・取ったゴミが見える掃除機
ほかにも、黒烏龍茶、ニンテンドーDS、ファブリーズ、アマゾン、ミクシィ、ケータイ小説、You Tube、男前豆腐、千の風になって、レクサス、iPod、ポッキー、メガマック、劇団四季、トイザらス、マツモトキヨシ、ブックオフ、セブンイレブン、セカンドライフ、ヘルシア緑茶......etc.
重版になりました! ― 2008年03月09日 10:00
広告の仕事は、販売戦略の一部に関わることになるので、制作したものが、実際、世の中にどう受け入れられているのか、わかりにくい部分があるのですけど、出版の場合は、読者の反応がダイレクトに伝わってくるのが、おもしろいですね。また、基本的に著者・編集者・ライターでミニマムにつくっていくので、コンセンサスが取りやすい点も魅力なのでした。
ビジネス書のお仕事をさせていただくようになったのは、ここ2~3年のことなのですが、私は「人の話を聞く」のがホントに好きなんだな~とあらためて気づきました。書籍の場合、かなりロングなインタビューになるので、気力・体力が充実していないと、結構つらいのですけど、専門家のお話をうかがうのは、すごくおもしろい! 新しい世界の扉が次々と開いていく感じで、とてもエキサイティングです。
それからやっぱり本という媒体が好きです☆ 最初の職場が出版社だったので、本にはもともと愛着があったのですが、自分自身でまた、書籍に関われるとは、思っていませんでした。ご縁のあった方々、お声をかけてくださった方々には、心から感謝!です。
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