AK Fantastic X’mas2012年11月09日 12:00


AK Fantastic X’mas

お友達で、フリーランス女子会(FOS)のメンバーでもある、“AK(アーケイ)”杉浦美穂さんが、11月29日から自由が丘のギャラリーで、お花とアクセサリーの展示販売をします。テーマは「大人の女性のX'mas」。オーストラリアプリザーブドフラワーを使った、おしゃれなリースやトピアリー、注連飾りのほか、オリジナルの素敵なアクセサリーに出会えますよ(^_−)

今回は、同じくFOSメンバーの“Atelier Sasha(アトリエ サシャ)”松田幸子さんのシルバージュエリーも展示。今年2月に体験教室を開いていただきましたが、ロストワックスによる繊細で上品なジュエリーは表現も多彩。大人の女性の魅力が引き立つ作品にたくさん出会えることでしょう。

神戸からは“Aqliya(アクリーヤ)”井上瞳さんが参加されます。レザーに多彩なパーツをあしらった遊び心あふれるアクセサリーは、印象的でエキゾチックな雰囲気。つける人の個性にあわせて手作りされているそうで、WEBでしか拝見していないのですが、一点で主役になれる存在感がありますね☆

美穂さんのワークショップでは、初心者でも気軽にリースやトピアリーがつくれます。ご自身の作品でX'masの気分を盛り上げてみてはいかがでしょう。今年はいつもと違うアイテムで聖夜を楽しんでみませんか。自由が丘の散策も兼ねて、X'masを彩るアイテムを探しにお気軽にお立ち寄りください。

キアン地図

☆AK Fantastic X’mas
期 間:2012年11月29日(木)〜12月2日(日)
時 間:12:00-19:30(※最終日は18:30まで)
会 場: ギャラリーキアン(東急東横線・大井町線自由が丘駅から徒歩4分)
    〒152-0035目黒区自由が丘1-3-21 TEL.03-5731-6980
オープニングパーティ:11月29日(木)18:00-20:30
           ささやかなフード&ドリンクをご用意
ワークショップ   :11月30日(金)14:00-、18:00-
 (要予約)     12月  1日(土)14:00-、18:00-  
           12月  2日(日)14:00(※追加になりました)      
           リース、トピアリー、注連飾りを制作(所用時間30-60分)
           料金 制作物により2000円、5000円(税込)
問合せ:AK(アーケイ)杉浦美穂
    info@akflower.com TEL.090-8514-2861 

〈追記〉
オープニングパーティ→展示→ワークショップといずれも大盛況だったようです。
素敵な作品の数々に触れ、人の輪も広がったハートフルでファンタスティックなフェアでした(2012.12.3)。

マウリッツハイス美術館展2012年09月04日 13:45


真珠の耳飾りの少女

とうとう彼女に会えました! そう、“オランダのモナリザ”こと「真珠の首飾りの少女」です。私にとっては14作品目のフェルメールになりました。代表作と言われる絵なので、やっぱり人気がありますね。混雑しているようですが、金曜日の夜間は比較的空いていました(ちなみに行ったのは7月の終わり・・・これまた今更)。

映画も見たし、美術番組でもよく紹介されるので、ターバンの青とか、真珠のイヤリングに目が行くかと思ったら、やっぱり実物は違います。色とか光線より、なんといっても印象的なのは、彼女の“視線”でした。絵の前にいる間じゅう、じっと見つめられているような、そしていったん目があうと、彼女の目がずっと追いかけてくるような不思議な魅力があります。

ワリに地味な雰囲気なのも意外でした。ただ、専用の列に並んだダンナ(この絵の前だけ専用通路ができてます。いったん入ると10〜数十分は出られないので注意!)によると、だんだん近づいていき、左から右へ移動したとたん、キラキラと輝くような美しい色彩が目に飛び込んで来て、「この絵はこの角度で見ないとダメなのか!」と思った瞬間があったそうです。戻れないのを悔しがっていました。

今日はこの絵だけでいいという彼と違い、σ(^_^)は並ぶのが嫌いなので、囲いの最前列で、なるべく他の方の邪魔にならないようにしながら、じっくり鑑賞しました。どっちの見方をするかは、人それぞれでしょうね。

フェルメールの絵はもう1枚あって、最初期の作品「ディアナとニンフたち」も別のコーナーに飾られています。これは2008年の美術展で見ましたが、フェルメールっぽくない宗教画です。他にはレンブラントの自画像や静物画etc.。この時代のオランダ絵画は明るく、貿易で栄えた国のパワーみたいなものが感じられて好きです。

真珠の耳飾りのミッフィー

ミュージアムショップで笑ったのがミッフィーのコスプレ人形。なんと真珠の耳飾りをしています。しかし、彼女にとってコレは耳飾りなのか? それとも頬飾り? こんなのOKしちゃうなんて、ブルーナさん、太っ腹だなあ(^_^;) しかし、ミッフィーこけしは正統な可愛さでちょっと欲しくなりました。

ミッフィーこけし

☆マウリッツハイス美術館展〜オランダ・フランドル絵画の至宝
9月17日(月・祝)まで、上野の東京都美術館にて開催中
※混雑緩和のため、9月11〜17日は20時まで開館するそうです。
9月29日〜2013年1月6日、神戸市博物館へ巡回

フェルメールからのラブレター展2012年03月07日 20:09


フェルメールからのラブレター展

渋谷のBunkamuraのザ・ミュージアムで開催されている「フェルメールからのラブレター展」に行ってきました。

今回は昨年の修復後、世界初公開!となる「手紙を読む青衣の女」を始め、3作品が来日。本格的な修復が施されただけあって、「青衣の女」はラピスラズリを使ったフェルメールブルーと呼ばれる独得の青が美しく蘇り、手紙を握りしめて真剣に読む女性の姿がひときわ印象的でした。

当時は「手紙」が最先端のコミュニケーション・ツールだったんですよね。海外貿易がさかんな時代でもあり、身近な人の安否は手紙で知るしかなかった。差出人が返事を受け取るまでに2年もかかる…なんてケースもけして珍しくなかったそうです。スマホや携帯で瞬時に連絡が取れる現代となんという違いでしょうか。

フェルメールからのラブレター展2

個人的には初めて見たフェルメール作品である「手紙を書く女」(写真右)との再会が楽しみでした。上野の国立西洋美術館でこちらを見つめる彼女と目があい、神秘的なオーラに引き寄せられたのをはっきり覚えています。当時はいま以上に西洋絵画にまったく疎かったので、フェルメールの作品だと知ったのはずっと後のことでした。

「手紙を書く女と召使い」(写真左)も2008年の展覧会以来、2回目でしたが、フェルメールの作品を見るのは「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」以来、1年ぶり。昨年は東日本大震災の直後でもあり、非常に感慨深く見たことが思い出されます。

今回もまた、3.11に近い時期なのが、なんだか不思議な巡り合わせです。しかも、東北地方での巡回が中止されたり、日本への作品の貸し出しに躊躇する海外の美術館が珍しくない中、この展覧会はまず京都で、次に被災地の宮城で開催され、東京にやってきました。三十数点しか残っていないフェルメールの作品が2年続けて見られること自体、まさにフェルメールから日本への「ラブレター」のように思える…というのは感傷的すぎるでしょうか。

そして、初夏にはフェルメールの代表作と言われる「真珠の首飾りの少女」が来日します。この作品も未見なので、すごく楽しみにしています♪


9月29日〜2013年1月6日、神戸市博物館で開催

あこがれのヴェネチアン・グラス展2011年09月11日 11:56


あこがれのヴェネチアン・グラス展

サントリー美術館で開催中の「あこがれのヴェネチアン・グラス展」に行ってきました。昔からガラスを見るのが大好きなので、美術館が赤坂見附にあった時から何度も訪れています。一昨年の薩摩切子の展示も非常に素晴らしく、こちらのガラス展は本当に見応えがありますね。

今回のテーマは、ヴェネチアン・グラス。世界最大級のガラスコレクションで知られるニューヨークのコーニング・ガラス美術館の特別出展を加え、15世紀半ばから現在に至るヴェネチアン・グラスの系譜をたどるというもの。

今でこそ、透明なガラスは珍しい存在ではありませんが、昔は門外不出の技術だったんですよね。ムラーノ島に職人が集められ、彼らは移動も許されなかったといいます。しかし、ヴェネチアン・グラスの美しさに魅せられた人々は多く、ヨーロッパ諸国を中心にその作品は広がり、南蛮船に乗って日本にもやってきます。北条氏や仙台の伊達政宗の居城から当時のガラスが出土していることには驚きました。

フランスのガラス作家、ルネ・ラリックが好きなので、エナメル彩などの装飾が多いヴェネチアン・グラスはイマイチ好みではなかったのですが、15〜16世紀に制作されたものはシンプルな美しさをもつ作品が多く、心惹かれました。繊細に彫り込まれた模様、レースガラスの編み目1つ1つに気泡を閉じこめたもの、一見陶器のように見える技法を使った作品etc.、とても素敵です。数百年も前のガラス作品なのに、ほぼ完全な形で残っているものを厳選して展示しているのが素晴らしい。

ちろり

サントリー美術館の収蔵品で有名な藍色のちろり。この作品もヴェネチアン・グラスの系譜を引いていたんですね。和ガラスにまで大きな影響を与えていることにあらためて驚きました。個人的には古い時代のガラスに感動したのですが、現代のガラス作家・江波富士子さんの「雨のち晴れ」という約100個のグラスを並べた作品(模様やカラーが微妙に変化して1個1個すべて違うのです!)も印象に残りました。

ひさびさに素敵なガラス作品をたっぷり見られて至福のひとときでした。誘ってくれた学生時代の友人、Aちゃんに感謝! 帰りはタリーズが展開する和カフェ「KOOTS GREEN TEE」でひとやすみ。初体験のほうじ茶フロート(甘さ控えめでなかなかイケます♪)をいただきながら、おしゃべりも堪能してきました(^_^)

☆あこがれのヴェネチアン・グラス展
 〜時を超え、海を越えて
六本木のサントリー美術館(東京ミッドタウン内)で
10月10日(月・祝)まで、開催中

フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展2011年04月07日 17:58


フェルメール「地理学者」

先週、仕事の切れ目に、渋谷のザ・ミュージアムに行ってきました。
フェルメールと出会うのは、2009年のルーヴル展以来、2年ぶり。
30数点と言われる彼の作品を、制覇できたらと願っているのですが、
これが12番目の作品になりました。

ああ、なんて静謐で美しい作品でしょう!
さほど大きくはなく、絵のモチーフも地味なのに、
どうしてこれほど人を引きつける力があるのだろう、と不思議に感じます。
窓から差し込む光、1つ1つの調度品、人物の表情、衣裳・・・・・
絵の前にいつまでもいたくなるほど、見飽きないのはなぜ?

「地理学者」は1669年に描かれた作品だそうです。
約350年前に制作された絵が、時代を超え、海を越えて、
2011年の今、ここにあるということが、奇跡のように思われました。
大震災の影響で中止になった展覧会があり、多くのイベントが自粛されたのに、
長年のあいだ受け継がれてきた作品が、
この春、日本の美術館に置かれ、静かな美の感動を伝えている。
あまりにも大きい震災の爪痕に打ちのめされ、
無力感に襲われた、私たちの心を癒してくれる贈り物のように・・・・・。
絵を見て、こんな気持ちになったのは初めてです。

一緒に展示されていた静物画、風景画、肖像画etc.
同時代に描かれたオランダ・フランドル絵画も見応えがあり、
地震直後の強烈な映像が残る目が、やさしく洗われていくようでした。

“二次的トラウマ”や“共感疲労”という現象が、実際あるようです。
被災地のみなさまとは比べようがありませんが、
やっぱり“3.11”以来、疲れていたのでしょう。

フェルメール「ラブレター展」

そして、今年の終わりには、13作品目のフェルメールに出会えます。
同じザ・ミュージアムで開催される「フェルメールからのラブレター展」では
“手紙”をモチーフにした3作品が展示予定だそうです。

順路を逆行して何度もフェルメールの前に戻ってしまう私に
つきあってくれた、友人のデザイナー、Gさんに感謝!
ランチしながら、おしゃべりにも花が咲き、楽しいひとときでした。
こういう何気ない日常がどんなに大切でかけがえのないものか。
ご苦労が続く方々に思いを馳せながら、しみじみと思うのでした・・・(涙)

5月22日まで、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催中 
6月11日〜8月28日、豊田市美術館へ巡回

6月25日〜10月16日、京都市美術館で開催
12月23日〜3月14日、Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催