フリーランスのためのおしゃべりサロン第20回2012年03月06日 18:23


ワックスジュエリー体験教室

「フリーランスのためのおしゃべりサロン(略称:FOS)」が遂に20回目を迎えました\(^o^)/ 2009年からスタートして3年になろうとしています。

今回、開催したのは、ワックスジュエリー体験教室。メンバーのジュエリーデザイナーMさんのご指導で、ペンダントトップを制作しました。生徒さんの作品を見せていただいたり、Mさんご自身がつけていらっしゃるアクセサリーを拝見し、素敵ステキ♪と憧れていたのです。

ワックスジュエリーとは、やわらかいロウを下絵に沿って垂らして盛り上げ、成形したものを型にとって制作していきます。今回のためにわかりやすいブログ記事をUPしてくださったので、手順的には理解していたものの、「シロウトがちゃんとできるのかしら?」とドキドキでした。

σ(^_^)はこちらの記事(初めての方用デザイン)を参考にしながら、シンプルに三日月をつくったのですが、これがなかなかムズカシイ。始めはバナナっぽかったものが柿のタネになり、さいごにはM先生の行き届いたご指導で、なんとか形になりました。じっくり集中する時間って癒されますね〜とっても楽しかったです(^_^)
(レッスン中の真剣そのものの姿は→コチラをどうぞ)

ランチはタイ料理のレストラン「バンコクオリエンタル」のバイキング(1000円でお料理12種類、スープ、デザート、ドリンク付きはオトク)でワイワイと盛り上がり、お教室についてからはデザインや仕上げに悩みつつも、いつもながらのガールズトークが絶好調でした。

しかし、参加のみなさん、絵が上手でビックリ! 絵心ゼロなσ(^_^)は不安でいっぱいで、下絵になりそうなものをアレコレ持参したのですが、フリーハンドでささっと描いちゃうんだもん。アセりました(^_^;) 完成した思い思いのハート型、可愛いでしょ(写真右下)。職人さんが磨いてシルバーになって戻ってくる2週間後が楽しみです♪ 

他にも俳優の水谷豊ご夫妻が購入されたクロスの作品を見せていただいたり、リングやピアスetc.多彩なデザインのアイテムに触れて目の保養になりました。リフォームやボリューミーな指輪の制作もしてみたいなあ…と夢が広がるのでした。

ワックスジュエリー、完成形がイメージしやすいのでシロウトでもイケます。ご興味ある方は目黒のお教室にゼヒどうぞ。M先生がやさしく教えてくださいますよ。

〈追記〉
昨日、素敵に仕上がってきました! 磨きがとても美しいので、シルバーなのにプラチナのような存在感。左のムーンストーン入りの三日月がマイ処女作です(^_^;) チェーンにつけると結構映えて、大人可愛い感じが気に入っています♪

ワックスジュエリー


☆「フリーランスのためのおしゃべりサロン」過去のレポート
〜2012年〜
(第19回)新 宿 パークハイアット東京・ニューヨークグリル

フェルメールからのラブレター展2012年03月07日 20:09


フェルメールからのラブレター展

渋谷のBunkamuraのザ・ミュージアムで開催されている「フェルメールからのラブレター展」に行ってきました。

今回は昨年の修復後、世界初公開!となる「手紙を読む青衣の女」を始め、3作品が来日。本格的な修復が施されただけあって、「青衣の女」はラピスラズリを使ったフェルメールブルーと呼ばれる独得の青が美しく蘇り、手紙を握りしめて真剣に読む女性の姿がひときわ印象的でした。

当時は「手紙」が最先端のコミュニケーション・ツールだったんですよね。海外貿易がさかんな時代でもあり、身近な人の安否は手紙で知るしかなかった。差出人が返事を受け取るまでに2年もかかる…なんてケースもけして珍しくなかったそうです。スマホや携帯で瞬時に連絡が取れる現代となんという違いでしょうか。

フェルメールからのラブレター展2

個人的には初めて見たフェルメール作品である「手紙を書く女」(写真右)との再会が楽しみでした。上野の国立西洋美術館でこちらを見つめる彼女と目があい、神秘的なオーラに引き寄せられたのをはっきり覚えています。当時はいま以上に西洋絵画にまったく疎かったので、フェルメールの作品だと知ったのはずっと後のことでした。

「手紙を書く女と召使い」(写真左)も2008年の展覧会以来、2回目でしたが、フェルメールの作品を見るのは「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」以来、1年ぶり。昨年は東日本大震災の直後でもあり、非常に感慨深く見たことが思い出されます。

今回もまた、3.11に近い時期なのが、なんだか不思議な巡り合わせです。しかも、東北地方での巡回が中止されたり、日本への作品の貸し出しに躊躇する海外の美術館が珍しくない中、この展覧会はまず京都で、次に被災地の宮城で開催され、東京にやってきました。三十数点しか残っていないフェルメールの作品が2年続けて見られること自体、まさにフェルメールから日本への「ラブレター」のように思える…というのは感傷的すぎるでしょうか。

そして、初夏にはフェルメールの代表作と言われる「真珠の首飾りの少女」が来日します。この作品も未見なので、すごく楽しみにしています♪


9月29日〜2013年1月6日、神戸市博物館で開催

遺体~震災、津波の果てに2012年03月31日 18:41


遺体〜震災、津波の果てに

三陸の港町・釜石を襲った津波は1100人もの犠牲を出した。遺体の捜索、身元確認、保管、葬儀…困難が伴う中、犠牲者を弔い、遺族に寄いながら懸命に活動する人たちがいた。「遺体〜震災、津波の果てに」(石井光太著)は、釜石の遺体安置所をめぐる渾身のルポルタージュである。

災害時に遺体がどのように扱われ、埋葬されていくのか、考えたことはなかった。映像では赤い旗がたなびき、遺体が安置された場所を遠くから映すのみだ。しかし、未曾有の大震災では直前まで元気だった家族や友人、仲間が変わり果てた姿となり、通常では考えられない多数の遺体が次から次へと集まって来る。

海上で遺体を回収する保安員、がれきに埋もれた遺体を搬出する自衛隊員、安置所へ運ぶ市役所職員、死因を検索する医師、身元確認の手がかりにと歯形の記録を取り続ける歯科医、保存におわれる葬儀社スタッフ、他の自治体の火葬場へ長距離移送する消防団員・・・震災から時間が経つにつれ、発見される遺体の状態は悪くなる。遺体に向き合うことは心身共に消耗する作業だ。しかし、なによりかけがえのない家族の一員が亡くなったことを確認する手がかりなのだ。

遺体はその人がこの世に生まれ、生きて、命がつきたことの証だ。だれが、どこで、どのように、どういう原因で亡くなったかを記録されてからでないと、埋葬もできないという事実にあらためて気づかされる。そして、亡くなったことを悼み、弔わなければ、先へは進めないということも。

しかし、自身も被災し、身内や友人を失いながら、献身的に活動する人たちがこんなにもいたという事実に驚く。身元がわからない遺体に話しかけ、犠牲者を弔い、遺族を慰める人々。本当に立派な日本人は市井の中にこそ存在するのだ。映像では決して触れられることはない活字ならではの貴重なインタビュー。重いテーマだが、冷静な筆致で描かれているので悲惨ではない。被災地を襲った悲劇と遺された人々の哀しみが強く静かに伝わってくる。

アマゾンは在庫切れのようなので、楽天ブックス紀伊國屋書店にもリンクしておきます。