100歳詩集 逃げの一手 ― 2010年02月01日 17:51
天のほうそく
天のほうそくはむげんにある
このよは天のほうそくのほうこだ
ほうこを あけるカギは
このよでなにをするか なのだろう
あけて でてきたものが
かつてこのよになかったものであるとき
天はほほえまれる
いまこの一しゅんに
このほしにいきる一つぶのわれらが
そのものをどのようにつかいこなすかを
みまもっていてくださりながらに
(「100歳詩集 逃げの一手」より)
巻末には、まどさんの談話がおさめられていました。詩の中に逃げ込むことが私の生き方であり(タイトルはここから来ています)、自分を生かすことだった。だからこそ、マンネリズムにはおちいりたくない、「どんなにささやかでも新発見を書かなくてはいけないと思っています」と。
軽やかでみずみずしい100歳の境地。石川啄木は26歳、中原中也は30歳、宮沢賢治は37歳で亡くなりました。早世なイメージの強い詩人の中では、ダントツに長寿なこともまた、まどさんらしいと思えるのです。これからの作品も楽しみですね。
☆100歳詩集 逃げの一手(まど・みちお=著 小学館)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093878870/mdmk-22/ref=nosim
☆のぼりくだりの…(まど・みちお=著 理論社)
http://www.amazon.co.jp/dp/4652079613/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1265008892&sr=1-3
フリーランスのためのおしゃべりサロン第5回 ― 2010年02月12日 21:07
☆フリーランスのためのおしゃべりサロン
(第1回)http://officesasaki.asablo.jp/blog/2009/10/10/4626668
(第2回)http://officesasaki.asablo.jp/blog/2009/11/17/4701527
(第3回)http://officesasaki.asablo.jp/blog/2009/12/13/4755287
(第4回)http://officesasaki.asablo.jp/blog/2010/01/13/4810601
今回の幹事はデザイナーのFさん。会場は六本木にある白金豚とイベリコ豚の二大ブランドポークのコラーゲンが入ったしゃぶしゃぶ鍋のお店でした。インテリアも素敵で居心地がよく、リーズナブルなお値段にもかかわらず、飲み放題。お酒もお料理も美味しゅうございました。
しかも、乾燥が気になるこの季節、「コラーゲン」の文字が女性陣のハートを狙い撃ちだったらしく、なんと最大人数の15人!が参加。ヒアルロン酸入りのポン酢が具材によくあい、美肌鍋に群がる女性たち。食べながら、飲みながら、しゃべりながら、ヒートアップしていく様子は、かなり壮観でございました(笑)
初参加は代理店勤務のKさん、編集者のKさん、コピーライターのKさんと、いずれも頭文字Kの3人。メンバーが大切なお友達を連れてきてくださる場所になってるのがウレシイですね♪ ライター、デザイナー、イラストレーターetc.クリエイティブ系を中心に、速記士や翻訳者、IT系の方も混ざって、楽しいひとときを過ごしました。
二次会も13人がそのまま移動し、金融カフェ(フト気づけばビジネス雑誌etc.が並んでいて…)で、ひとしきりおしゃべり。4時間があっという間に過ぎ去り、最後には大騒ぎしながらカメラマンYさんによる恒例の記念撮影。またお会いしましょう!と別れたのでした。
仕事上のおつきあいがある方同士はむしろ少ないのですが、同業や関連業種でちょっとズレながら情報交換できる点が逆にいい感じ。続けていくことで、ネットワークの輪が広がるといいなと思っています。ただ、レディース会のつもりはなかったのに、参加者が女性ばっかなので、企画がどんどん女子寄りに・・・(>_<) ま、それもいいんですけど、どうしたものかと思案中です。
☆コラーゲン鍋・しゃぶしゃぶ〜美鍋屋(びなべや)六本木店
http://r.gnavi.co.jp/p970301/
六本木駅4b2出口からスグ。翌日はお肌ぷるぷるになったような気が・・・いたします(^_^;)
〈追記〉
ご参加いただいたライター、栗原さんのブログ記事です。(2010.2.15)
↓
☆フリーランスの会で「コラーゲンしゃぶしゃぶ」
http://blog.livedoor.jp/kuriproblog/archives/51782963.html
ツイッター1週間 ― 2010年02月13日 18:31
●おもしろい点
・情報の量が多くて早い!ライブな動きが流れこんで来るのが刺激的
・1回に書き込める量が140文字なので簡単。すきま時間で気軽に参加できる
・友人・知人とチャット感覚のおしゃべりが楽しめる
・話題の人、注目している人&企業の日常をウォッチできる
・モバイル使用も意外と簡単
(iPhoneじゃないので、モバツイッターで“なう”してます)
●気になる点
・ユーザー名が英数のみなので、慣れないうちは個人の特定がしにくい
・シンプルだが、最初は操作&ツイッター独特のノリにとまどう
(専用アプリはまだ使ってません)
・反応してくれる知人が少ないと、ちょっと淋しい
・いきなり知らない人からフォローが入ることもあり、驚く
・ハマるとエンドレスに巡回してしまいそうなので、ご利用はほどほどに(^_^;)
しかし、思いのほか、実名で参加している人が多いですね。スパムっぽいコメントが飛んでくることもなく、ミクシィ初期のような熱気を感じます。パソコン通信の雰囲気にも似てますね。
SOHOスタイルで仕事する身には世間のざわめきがモニタから感じられて、気軽に雑談もできるツールって感じ。“つぶやき”がクローズアップされてますが、無理に発言しなくてもいいんですよね。リードオンリーでも全然かまわない。「いま、なにしてる?」を報告する義務はまったくなし。ミクシィに漂う、そこはかとない束縛感がなく、スルーしてもよいのはラクです。
ミクシィはコミュニティだけど、ツイッターはメディアだということも、やってみて初めて実感しました。情報を発信したい人にはホントに便利ですよね。個人はともかく、企業はもう無視できないんじゃないかな。数百、数千、数万単位のフォロワーがいるアカウントは珍しくないですもん。情報流して、リツイートされれば、瞬時に情報が広まる。従来の手法でこれだけの顧客orユーザーを収集するのは大変ですよねえ。今後はビジネス的な試み〜特に宣伝や広報活動〜が増えていくような気がします。
アクセス頻度は、ツイッター>RSSリーダー>ミクシィになりつつあります。どんどん変わっていくから、つい見ちゃいますし。とりあえずは慣れるのに精一杯ですが、遠慮は無用がツイッターの作法みたいなので、フォロー/フォロワーをちょっとずつ増やして、程よい距離感で利用していこうと思います。
※ツイッターIDは、フリースペースの「twitter」をクリック!
真央ちゃん、銀メダル! ― 2010年02月26日 23:02
韓国のキムヨナは、パーフェクトの演技をした。確かにノーミスで滑りきった彼女の実力はたいしたものだ。が、ジュニア時代からライバルと言われた2人の演技は、今やまったく違ってしまった。キムヨナの演技は、勝利を得るための手段を逆算し、計算し尽くされたもの。浅田真央の演技は自分の技を積み上げた先に勝利があると信じたもの。ベクトルの方向がまるで違う。
いつ頃からだったろう。ルール改正もあり、キムヨナの演技には非常に高い得点が出るようになった。誤解を恐れずに言えば、演技の印象よりも得点のほうがはるかに高い。減点を最小限にとどめ、加点を最大限にゲットする。そういう戦略的なプログラムに変わっていったのだ。
キムヨナのコーチ、ブライアン・オーサー氏は、カナダ出身のスケーター。かつては“Mrトリプルアクセル”と呼ばれた人だ。しかし、金メダルが期待された地元開催のカルガリ五輪で失敗。銀メダルに終わる。「真央に勝つためにトリプルアクセル教えてくれ」と懇願する彼女を説得し、リスクの高いトリプルアクセルを回避させたのはコーチの影響も大きいという。
バンクーバー五輪は、“同い年のライバル”の対決を超え、オーサー氏には母国での雪辱戦、韓国では官民挙げて取り組む国歌的なプロジェクトになってしまった。北米大陸を意識した選曲(「007」は嫌いじゃないけど、SPはエキシビジョンじゃないはずだ)、採点方式に沿って緻密に練り上げられたプログラム。勝つための戦略としては正解なのだろう。実際、計算通り、いやそれ以上の結果が出た。
それに対して、真央ちゃんは自分の最大の武器であるトリプルアクセルにこだわり、フィギュアの王道を歩ませようとするタラソワコーチとともに、リスキーかつ難度の高い技に挑み続けた。重厚な曲、技と技のつなぎの部分にまで、芸術性のある動きを入れようとする苛酷なプログラム。今シーズンの低迷は、浅田自身が自らに課したハードルの高さの現れにほかならない。
調整は長引いたが、五輪でのトリプルアクセル成功は、伊藤みどり以来。しかもショート&フリーで3回の成功は、女子世界初の快挙だ。浅田真央は間違いなく、記録にも記憶にも残るスケーターになったのだ。審判やルールによって変わる得点ではなく、自分自身の技で。アクセル以外でも鳥肌が立つほど凄みのある演技だったと感じるのは私だけだろうか。
“世界最高得点”の金メダリスト、キムヨナは世界選手権を待たず、これで引退するかもしれない。しかし、真央ちゃんは今後も競技を続けるはずだ。4年後のソチ五輪で彼女は23歳。トリノ五輪の荒川静香よりも若いのだから。まだあどけなさの残る彼女が今後、“大人の女性”してどう花開くのかが楽しみだ。ライバルが去り、新しいライバルが登場しても、彼女の道はこれからも続いていく。
PS
男子女子6人全員入賞すること自体、フィギュア史上まれに見る快挙ですね。日本人として誇りに思います。
〈追記〉
冷静に分析したブログ記事を見つけました。(2010.2.27)
↓
☆フィギュアスケートと採点
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20100226
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