THE ハプスブルグ2009年12月01日 18:32

THEハプスブルグ
日曜日、ダンナがチケットをもらってきた展覧会に出かけました。六本木の国立新美術館で開催中の「THE ハプスブルク」展です。

朝イチで到着したのに、ハプスブルク家の人々の肖像画が並ぶ最初のコーナーは、すでに大混雑でした。特に皇妃エリザベートの絵の前は黒山の人だかり。ほぼ等身大の大きな絵ですが、ドレスの裾部分に必ず人がいて、何度戻っても全体を眺めるのは無理でした(>_<) エリザベート人気、すごいですねえ(ちなみにパンフレットの絵は、少女時代のマリア・テレジア。腰が細くて美人ですよね。娘のマリー・アントワネットにも似ています)。

しかし、そこを抜けると一段落して、イタリア絵画、ドイツ絵画、スペイン絵画、オランダ絵画は、案外ゆっくり見られました。ティツアーノやデューラー、ルーベンスやetc.の作品が1点ではなく、数点ずつ鑑賞できるのが素晴らしい。ベラスケス作の王女マルガリータの肖像は今年のルーブル展、昨年の静物画の展覧会でも見たので、コレで3点とも見たことになります。年齢順で来日していたんですね、なるほど。

☆ルーヴル美術館展〜17世紀ヨーロッパ絵画 ―(本ブログの過去記事です)
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2009/04/02/4220775

☆静物画の秘密展(本ブログの過去記事です)
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2008/09/08/3751359

絵画は有名な画家の作品ばかりで、さすがヨーロッパで600年以上も君臨した王家のコレクションだけあると感心しました。芸術を愛した一族が収集した美術品は、なんと250万点もあるらしいです。宗教画・民衆画・静物画・肖像画とジャンルも幅広く、秘蔵せず、美術館に展示して公開していたというのもハプスブルク家らしいなあと思いました。

ただ、私にとっては、絵画より工芸と武具コーナーが興味深かったです。皇帝が実際に身につけた甲冑と盾は、日本の鎧兜とは全然違いますし、水晶を彫り上げてつくった器、貝殻をそのまま生かしたシャーベット用カップ(マリア・テレジアが家族で使用したものだとか)、里帰り展示されていた明治天皇からフランツ・ヨーゼフ皇帝に贈った蒔絵の飾り棚も見事なものでした。

それにしても、ハプスブルクというテーマでこれだけの動員力。歴史好き、絵画好き、宝塚&ミュージカルファンetc.幅広い層に浸透してるんだなと実感しました。

●今日のうふふ
会場で耳にしたオバサマ方の会話「おっぱいがきれいねえ。形も大きさも全然いやらしくないわ」・・・確かに(^_^;)

☆「THE ハプスブルク」華麗なる王家と美の巨匠たち
展覧会公式サイト→http://www.habsburgs.jp/
国立新美術館のサイト→http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/03/habsburg.html
12月14日まで、六本木の国立新美術館にて開催中
2010年1月6日〜3月14日、京都国立博物館へ巡回