アニメーションスタジオCAGEの世界2009年08月21日 18:02

アニメーションスタジオCAGEの世界
ひょっとしたら仕事で必要になるかも?だったので、先日、恵比寿の東京都写真美術館で特集上映されていた短編アニメを見に行きました。第81回アカデミー短編アニメーション賞を受賞した「つみきのいえ」ほか、20作品。「つみき〜」の加藤久仁生監督をはじめ、4人の作家が所属する「アニメーションスタジオCAGE」の作品群です。

短編アニメとひとくちに行っても、TV番組やCM、ミュージックビデオなど、ジャンルは幅広いのですね。コミックタッチのかわいい感じのもの、番組宣伝でおなじみのキャラクターもの、ほんわか優しいファンタジー、個人的に昔から好きな立体アニメetc.多彩な表現にあらためて目を見張る思いでした。

いずれも数分単位の作品なのに、作画はもちろん、キャラクター設計、音声etc.とても丁寧につくられていて、非常に手間ひまがかかるのがよくわかります。日本のレベルの高さは知っていたつもりですけど、動画ならではの大変さも実感としてつたわってきました。実写の映画や長編アニメと違って、ストーリーで見せていくわけでないぶん、確かなイメージやメッセージがより大切になるんだろうなと思います。

しかし、やはり圧巻は「つみきのいえ」でした。水没していく地区にあり、つみきを積み上げたような家に暮らすおじいさんのお話ですが、映像が本当にきれい。過ぎ去っていった人生の思い出、家族との大切なシーンの1コマ1コマがせつなく、愛おしく描かれます。ナレーションも台詞もなく、映像と音だけで、しかも12分という短かい時間の中で、これだけ深い感動が伝わってくるのはすごいです。美しい作品に心が揺さぶられ、涙が止まりませんでした。

☆「つみきのいえ」とアニメーションスタジオCAGEの世界
公式サイト→http://www.robot.co.jp/animationworks/
東京都写真美術館のサイト→http://www.syabi.com/details/mo_tumiki.html
もっと早くご紹介できれば・・・残念ながら本日で終了ですm(_._)m

☆DVD「つみきのいえ」
http://www.amazon.co.jp/dp/B001CSMGR4/ref=cm_cr_pr_product_top
長澤まさみによるナレーション付きバージョンも収録されているそうです。

残暑お見舞い申し上げます2009年08月24日 14:13

残暑見舞い2009
皆既日食の観測が思わしくなかったのが
予兆だったのでしょうか。
梅雨明け宣言もむなしく、
ジメジメしたお天気が長引きました。

気温より湿気の強い暑さを蒸暑(じょうしょ)、
あるいは溽暑(じょくしょ)と呼ぶそうですが、
今年は、強い陽射しと青空、入道雲が恋しくなるほど。
熱帯夜はまっぴらご免ですが、
カラッと暑くないとビールがイマイチ美味しくないんですよね〜(笑)

お盆を過ぎて、ようやく夏らしいお天気になってきました。
暑さがまだまだ続きそうですが、
体調に気をつけて、この夏を元気に乗り切ってくださいませ。
みなさまのご健康を、心よりお祈り申し上げます。

PS
夏休みは取得済みですので、通常通り営業いたします。

兼続列車、高岡開町祭りと日本海2009年08月25日 18:56

兼続列車etc.
このあいだの土日は、昨年亡くなった伯父の一周忌で田舎(富山県高岡市)へ。もう1年になるんですよね。時の経つのが年々早くなるような気がします・・・(>_<) 

上越新幹線から在来線に乗り換えるため、越後湯沢で降りると0番ホームには妻夫木クンのりりしい姿が。NHK大河ドラマ「天地人」にちなんだラッピングトレインが待っていました。さすが地元。力が入っています(^_^) 

高岡駅では去年から宣伝していた「開町まつり」のキャラクター、利長くんがあちこちでお出迎え。わがふるさと高岡は、前田利家の息子、利長が開町してから400年を迎えます(といっても知らない方がほとんどなので、よろしければ以下の過去記事をどうぞ)。

☆万葉集と大仏と前田利長
http://officesasaki.asablo.jp/blog/2008/09/19/3774791

来月のおまつりでは、利長に俳優の勝野洋、織田信長の娘である妻の永姫に浅野ゆう子という意外に豪華なキャストで「前田利長公大行進」という祝賀パレードが行われるとか。2500人の大名行列、ちょっと見てみたい。一応、加賀百万石の殿様ですもの〜伯父が生きていたらいろいろ話してくれたんだろうなと思いつつ、お墓まいりや法要などの行事をすませ、最後は氷見の海鮮民宿でキトキト(富山弁でイキのよさを表す言葉です)のお魚をたくさんいただきました。ああ、やっぱり日本海の海の幸は絶品です♪

現在の地方都市にありがちですが、昔は一番の繁華街だった駅前商店街はさびれ、客足は郊外型のショッピングセンターにシフトしているようです。法要に集う親戚一同も確実に代替わりして、月日の流れをあらためて感じました。

でも、緑豊かなお堀端は美しく、駅周辺にはなつかしい建物が残り、子どもの頃、遊園地のようだった百貨店は今も健在です。そして、なんといっても立山連峰と日本海! 雄大な自然は昔のまま。車窓から名残を惜しみつつ、ふるさとは変わっていくもの、変わらないものを教えてくれる存在でもあるんだなとしみじみ思いました。

写真左上:直江津行きのほくほく線です。越後の風景写真も使われた凝った車体。
写真右上:海鮮民宿の外に広がる日本海。お天気がよかったので空と海と水平線が本当にキレイでした。
写真左下:戦国時代の武将なのにゆるい感じのキャラクター、利長くん。
写真右下:駅周辺では看板、ポスター類はもちろん、利長くんグッズが増殖中。

☆高岡開町記念事業公式ホームページ
http://www.takaoka400th.com/
ささやかに宣伝させてください。コンテンツも思いのほか充実しています(^_^;)

磯ちどり、磯すずめ2009年08月27日 18:27

磯ちどり
8月に帰省したのは久々だったので、夏限定の和菓子「磯ちどり」を買って帰りました。本物のはまぐりの殻に、寒天とお砂糖を煮詰めた錦玉(きんぎょく)を流し込み、アクセントに2粒の小豆を入れたもの。なかなか風流でしょ? 別のお店の「磯すずめ」も同様のお菓子で、高岡名物です。

竹カゴやすだれ箱に入ったものもあり、お土産にすると珍しがられます。外側からはお菓子に見えないので、意外性もあるんでしょうね。冷たくひやして、片方の貝ですくって食べるのが正しい(?)賞味方法です。

富山には蜃気楼で有名な魚津(うおづ・女優の室井滋の出身地)という港町があります。蜃気楼の「蜃」は大きいはまぐりの意。昔は大はまぐりの吐く気によって蜃気楼が出現すると考えられていて、それにちなむとか(説明書きより。今回、初めて知りました(^_^;) 

1つ1つ手作業で、手間がかかると思われますが、100年以上、続いているらしいです。貝に詰めれば日持ちもする。昔の人の知恵ですね。京都には琥珀羹を詰めたお菓子があるそうなので、上方の流れを汲んでいるんじゃないかな。加賀藩の町なので、食文化は意外と関西風だったりします。

☆磯すずめ/不破福寿堂(ふわふくじゅどう)
http://www.kanokomochi.co.jp/event/index.html
☆磯ちどり/志乃原(しのはら)
http://www.takaoka-town.com/review/ta013299
どちらも老舗の和菓子店です。志乃原は会社サイトがないのが残念・・・・・