老舗の底力2009年07月17日 16:35

暮らし住まーと
関東地方も梅雨が明けました。ジメジメが去って、一気に夏本番がやってきた感じです。

しかし、今週は「冬物」のオリエンがありました。冷房ガンガンのスタジオに暖房器具やあったかファブリックetc.がズラリ・・・季節の先取りが当たり前の仕事とはいえ、南半球にいるかのような逆転現象がたまりません(^_^;) 

ここ3年ほど、某百貨店のリビング系カタログの仕事をさせていただいています。インテリアものは好きなので楽しいのですが、担当者の方々の商品知識の豊富さにはいつも敬服します。素材・機能・用途・お値打ち感etc.いくらでもセールスポイントが出てくる感じで、その場にお客様がいれば、即売れてしまいそう(^_^) やっぱり「プロ」だなあと思います。

セールストークというと、一般的には「モノを売りつけるための美辞麗句」のように受け取られがちですが、知識の裏づけ&商品の位置づけが一番大事。特徴と魅力をきちんと伝えることができれば、必要な人にはちゃんと届いて、自然に売れていくものだと思います。コピーライティングにおいてもまったく同じで、表現的な「演出」は必要だけど、無理に奇をてらうこともない。むしろ、商材を十分に理解していない薄っぺらな言葉を連ねるムダをあらためて感じます。

また、販売のプロとしてのスキルのほか、客層にあった商品をセレクトする「お見立て力」も、やはり老舗ならではの底力です。そもそも百貨店って、そういう存在でしたよね。「いいものをより安く」のご時世なので、値頃感のあるアイテムにシフトしているんだけど、基本的には良質な商品を提供している路線なので、安心感があります。老舗のブランドを活かして、シニア世代に向けて品数を絞り込み、定番を息長く売っていく戦略もありだなと思うのでした。