はじめてリーダーになる人の教科書2009年04月23日 22:46

はじめてリーダーになる人の教科書
4月も下旬に入り、お天気のいい日は初夏のような陽気です。新年度のあわただしさも落ち着き、そろそろ自分のペースを取り戻す時期でしょうか。

一方でポジションや環境の変化にとまどい、今ひとつ調子が出ない方も多いかもしれません。特に初めて部下を持った、スタッフを指導する立場になった、プロジェクトリーダーに抜擢された人は、とまどいやプレッシャーも大きいはずです。そんな方にぜひ読んでいただきたい本をご紹介します。

著者の柴田陽子さんは、小売業・サービス業を中心に、店舗や商品のプロデュース、企業のブランド構築、人材教育など、多彩な分野で活躍。JOMO、日本交通、ルミネ、センチュリー21、ロッテリアなど、数多くの企業でのプロジェクトを続々と成功させている若手コンサルタントです。

お話を聞いて感心したのは、本当に責任感や使命感が強く、いつも志高く仕事に取り組まれていること。それから、共感をよぶ言葉できちんとビジョンを語り、ゴールを明確にして、モチベーションを導くスタイルです。やはり、魅力的でわかりやすいフラッグシップがあれば、人は動く。結果も出せるのだなとあらためて感じました。

心に残っているのは、「Shoot for the moon. Even if you miss,you'll be among the stars!!(月に向かって矢を放ちなさい。たとえ失敗しても、あなたのまわりにはお星さまがいっぱいいるでしょう)」という言葉です。夢や目標に向かってチャレンジを続けていけば、うまくいかなくても、思い出や経験や達成感は残る。それを信じて、まっすぐ歩いていこう! 本にも登場しますが、柴田さんの生き方を象徴する素敵なフレーズだと思いました。

リーダーに任命されたけれど、どうしていいかわからない。プロジェクトをまかされたものの、まわりの人は動いてくれない・・・etc.で悩む「リーダー初心者向け」の本です。見開き1テーマで読み切るシンプルな構成。読みやすいけど、きっと元気が出る1冊だと思います。昨年から今年にかけてお手伝いさせていただきました。黄色い表紙と柴田さんの写真(美人です♪)が目印。書店で見かけたらゼヒ。

「はじめてリーダーになる人の教科書」
発行:中経出版
本体:1300円
発売:2009年4月
内容:多くのリーダーの下で働き、多くのリーダーを経験。企業のブランディングから社員教育まで、幅広い分野で活躍する著者が教える「78」の基本。部下を持ったらどう振舞えばいいのか、どうすれば部下はついてくるのか。「心がまえ」から「まかせ方」まで、若手がリーダーになるとき、頼りになるハンドブック。
[もくじ]
●CHAPTER1 リーダーとしての心がまえ
●CHAPTER2 スタッフや取引先とのコミュニケーション
●CHAPTER3 チームワークの育て方
●CHAPTER4 まわりのやる気を引き出す
●CHAPTER5 効率的な会議と打ち合わせ
●CHAPTER6 トラブルはこう解決する
●CHAPTER7 夢を共有する
●CHAPTER8 まかせて伸ばす