伯父が亡くなりました ― 2008年09月16日 07:48
田舎(富山県高岡市)の伯父が亡くなりました。
葬儀に参列いたしますので、本日・明日と不在になります。
伯父は母の兄にあたりますが、従姉妹と同い年ということもあり、
地元にいた時は、しょっちゅう遊びに行っていました。
彼女の弟と一緒に、3人兄弟のように育ったなあと思います。
父の転勤で、私たち家族がふるさとを離れた後も、
帰省のたびに大歓迎。いつも家族のように迎えてくれ、
娘のようにかわいがってもらいました。
いったい伯父の家で何度、休日を過ごしたことか・・・
もうひとつの「我が家」でもあり、
楽しい思い出があふれるようによみがえってきます。
ガンの手術をしてからは体調を崩しがちで
入退院を繰り返していたので、覚悟はしていたものの、
とても淋しくなりました・・・
ご連絡などが遅くなり、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、
戻り次第、対応させていただきます。
何卒ご容赦くださいませ。
万葉集と大仏と前田利長 ― 2008年09月19日 21:33
高岡市は、富山市と金沢市(石川県)の間に位置し、日本海にも面する富山県第2の都市。1609年、加賀百万石の祖、前田利家の息子・利長が隠居所として建てた高岡城の城下町として出発しました。利長の墓所が市内にあり、菩提寺の瑞龍寺は国宝に指定されています。
高岡城は大阪夏の陣の後、残念ながら廃城になりましたが、広大な敷地を囲むお濠と石垣は今に伝えられ、動物園や博物館が点在する緑豊かな公園(古城公園と言います)になりました。
その後、商工業の町に転換して、来年「開町400年」を迎えるそうです(今回、初めて知りました)。なお、昔から銅器の生産がさかんで、お寺の梵鐘や仏具などは全国トップレベルのシェアを誇ります。その技術を駆使した高岡大仏は、奈良・鎌倉に次ぐ日本三大仏の1つです・・・知名度がガクンと落ちますけど(^_^;)
また、古くは奈良時代に、越中の国府が置かれていた場所でもあり、万葉集の編者・大伴家持が国司として赴任。在任中に詠んだ歌が万葉集にたくさん収録されています。
それにちなみ、20年ほど前から「万葉の里」としても売り出し中(?)で、毎年秋には万葉集全20巻を3日間夜通しで朗唱するというイベントを開催しています。立ち会ったことはありませんが、古城公園のお濠に面した舞台にかがり火が焚かれ、幻想的かつ優雅な催しです。
あとは、漫画家の藤子・F・不二雄氏の出身地なので、「ドラえもん」が公立図書館で全巻読める・・・とか、なぜかコロッケの消費量が全国一だとかで、コロッケの町として時々、取り上げられたりしています。
他には、「ジャポニカ学習帳」で知られるショウワノートの本社があるとか、読売新聞の創業者である正力松太郎氏(母の母校の卒業生)や百貨店の丸井創業者の青井忠治氏(伯父の母校の卒業生)ゆかりの地でもあり、地味なセールスポイントはたくさんあるのでした。
こぢんまりしていますが、城下町のたたずまいと古い商家の家並みが点在して、散策にはいいところです。おいしいお米とお水、日本海のキトキト(新鮮という意味)のお魚も食べられますよ。北陸にいらっしゃる機会があれば、ゼヒゼヒお立ち寄りください。
☆高岡市観光協会
http://www.takaoka.or.jp/index.html
☆開町400年記念事業公式ホームページ
http://www.takaoka400th.com/index.php
「利長くん」というマスコットがビミョーですが、「せんとくん」のように物議をかもしてはいないようです(^_^;)
サヨナラ、池袋三越 ― 2008年09月27日 19:08
友の会の積立はどうなるんだろ?と思っていたら、ニュース発表の翌日、さっそくお知らせが届きました。「口座引き落としはいったん停止、積立金は6%の利息をつけて現金でお返しします」とのこと。おお、このご時世に太っ腹!ですね。しかし、お買物カードに残る使い切ってない分を現金で精算してもらう場合は、利息ゼロなのでした・・・
どこのデパートでも基本的に同じですが、三越の積立は1年満期。毎月一定額を積み立てると1カ月分のボーナスがつくシステムです(利息に換算すると約8%)。すでに満期になった分を現金精算すると、ボーナスを差し引いた金額しか、戻ってこないんですね〜。当たり前といえば当たり前ですが、超低金利の銀行に預けても少しは増えるわけで、う〜ん、世知辛いな、やっぱり・・と思ってしまいました。
もちろん、残額がチャラになるわけじゃないし、三越ならどこでも(銀座とか、日本橋とか、恵比寿とか)無期限で使えるのですから、お買物券のままのほうがオトクですよね。ちなみに統合した伊勢丹では使えないんだそうです(>_<)
副都心線の開通ですごく便利になりましたが、百貨店戦争は激化する一方ですね。池袋を例にとると、西武はとっくの昔に積立制度自体をやめてしまったし、東武はボーナスが0.5カ月分しかありません。「ボーナスつけるからウチで買物してね!」という顧客を囲い込むためのサービスだったのに、今やそれだけの「体力」がなくなっちゃってるんですよね。
その中で三越は満期記念の粗品までくれてガンバっていたのですが(だからダメなんだという話はさておき)。百貨店業界のたそがれ&景気の悪さをシミジミ感じてしまいます・・・あぁ。
☆三越伊勢丹HD、三越池袋店を09年5月に閉鎖
http://business.nikkeibp.co.jp/article/reuters/20080925/171660/
ねんきん特別便 ― 2008年09月28日 11:11
一瞬、「まあ、ご丁寧に・・・」と思ったんだけど、考えてみれば大いなる無駄ですよね。私自身の加入記録はインターネットで閲覧できる「年金個人情報提供サービス」を申し込んで、すでに確認済みだったので、わざわざ郵送してくれなくてもいいのにぃ〜だったんです。
そのうえ、返信用封筒が同封されていて「ご確認・ご回答」して、必ず送り返してくださいと書いてあります。二重三重に無駄な印象が・・・
そもそも処理がきちんとできていれば、必要のない作業ですよね。データの作成、発送の手間、通信費etc.どれをとっても膨大なコストがかかっています。これも全部、私たちの税金が使われているわけですか。ずさんな仕事の責任をとるわけでもなく、不手際の後始末は「予算」の名のもとに処理され、しかも「確認」は加入者個人に転嫁される。う〜ん、民間では考えられない発想ですね。はぁ。
利潤を追求する必要がない「公(おおやけ)」だからこそという仕事は確かにあるし、維持していかなければいけないと思うのですが、ためいきともに静かな怒りが湧いてくるのでした・・・
☆ねんきん特別便
http://www.sia.go.jp/top/kaikaku/kiroku/tokubetsubin/index_kojin.html
☆年金個人情報提供サービス
http://www4.sia.go.jp/sodan/nenkin/simulate/index.htm
私の男 ― 2008年09月29日 13:00
ずっと気になっていた直木賞受賞作の「私の男」。血のつながりを軸に据えた濃密な物語です。現在から過去へ逆行するサスペンスタッチの構成が秀逸で、読み終えてからまた前に戻って読み返してしまいます。各章が違う語り手となって続いていくループ感もよくて、行き場のない絶望的なストーリーでありながら、どんどん引き込まれ、一気に読み切りました。
近親相姦というタブーをあつかった小説なので、人によってはかなり抵抗があると思いますが、主人公の花、養父の淳悟が寄り添い、求め合い、おたがいだけがいればいいという壮絶な愛の世界には圧倒的な力があります。決して道を踏み外すことのない人たちとは離れた孤独な魂・・・恵まれた境遇にありながら満たされない花の結婚相手・美郎との対比も光っていました。
流氷が流れ着く寒い北の町という設定が物語にふさわしく、暗い海、吹きすさぶ風の映像がはっきりと浮かびます。装幀に使われている絵もシンボリックで、読了したあとに何度も眺めてしまいました。
☆私の男(桜庭一樹=著 文藝春秋)
http://www.amazon.co.jp/dp/4163264302/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1222655224&sr=1-1
☆桜庭一樹さんインタビュー(未読の方は見ないほうがいいかも)
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/pickup/interview/sakuraba_k/
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