1枚で売れ!〜新時代の3ステップ・アイデア法2008年08月02日 10:00

タイムリーなご紹介じゃなくなってしまいましたが、発想法をテーマにした本のお手伝いをさせていただきました。
商品開発っておもしろいお仕事ですよね。そもそもの「ネタ」をどうやって探すかは特に興味深いところです。

著者の青木精一先生は、3000件以上の商品開発・ブランド開発・コミュニケーション開発に従事されてきたマーケティングプランナー。数字やデータによる「理詰め」のマーケティング手法は行き詰まっている。そこで自分がおやっと思った「感情のアンテナ」にひっかかったネタを集めて、「観察→気づき→発想」の3ステップでアイデアに転換していこう!というユニークな手法を提唱されています。

商品が飽和している現在、データを調査・分析しても後追いになるだけ。トレンドの予兆をつかみ、斬新な切り口を発見するには、人間本来の「感情」が動く“おもしろい・新しい・変わっているネタ”を探すのが糸口になるという指摘は、非常に説得力がありました。

諸般の事情により、具体的な商品名などが掲載できなかったのが残念ですが、ヒット商品のあれもこれも、こういうプロセスでできたんだ!とわかって、「なるほど」と納得。商品開発だけでなく、広告展開や販促のコンセプトづくりにも役立つ方法なんですよね。

コンパクトで薄いオールカラー本で、見開きごとに必ず図版が入るという絵本のような構成です。商品開発や販促関連のお仕事の方はもちろん、アイデア出しの新しい方法を探している方etc.におすすめです。

「1枚で売れ!〜新時代の3ステップ・アイデア法」
発行:中経出版
本体:1200円
発売:2008年6月
内容: A4・1枚のシートに「観察→気付き→発想」の3ステップを書き込むだけで、人の心を動かす、売れるモノづくりができる! 25年で3000件以上の商品開発に携わってきた著者が「自然とアイデアに気づく」方法を紹介。
[目 次]
●「3ステップ・アイデア法」の世界へようこそ!
●1観察する―「パッ」と感情が動いたモノ・コトを記録する
●2気付く――「一番心が動くネタ」からの気付きをワード化する
●3発想する―ヒトの本音をビジネスアイデアに転換する
●「3ステップ・アイデア法」活用事例

詳しくご紹介いただいているブログを見つけました。よろしければコチラもどうぞ。→マインドマップ的読書感想文